IBM 8275 モデル 113
イーサネット・デスクトップ・スイッチ
導入と計画の手引き

SA88-6570-00



お願い:
本書および本書がサポートする製品をご使用になる前に、"安全に正しくお使いいただくために"お よび 付録 B. "特記事項"の一般的な注意および放射の注意を必ずお読みください 。

第 1 版 (1998 年 6 月)

本書は、IBM 8275 モデル 113 イーサネット・デスクトップ・スイッチ に適用されます。

本書において、日本では発表されていないIBM製品(機械および プログラム)、プログラミング、およびサービスについて言及または説 明する場合があります。 しかし、このことは、IBMがこのようなIBM製品、 プログラミング、およびサービスを、必ずしも日本で発表する意 図であることを示すものではありません。




原 典:

P/N 08L2934

Ethernet Desktop Switch 8275-113

Installation and Planning Guide

発 行:
日本アイ・ビー・エム株式会社

担 当:
ナショナル・ランゲージ・サポート

第1刷 1998.8

Translation: (C)Copyright IBM Japan 1998

(C)Copyright International Business Machines Corporation 1998. All rights reserved.


目次



  • 安全に正しくお使いいただくために
  • 絵表示について
  • 本書について

  • 本書の対象読者
  • 本書の構成
  • 前提資料
  • 第 1 章 概要

  • 製品機能
  • 機能特性
  • コントロール・パネル
  • 通信ポート
  • 管理ポート
  • ケーブルおよびコネクター
  • 最大ケーブル長
  • 10BASE-T ポートの配線要件
  • 10/100BASE-TX 高速拡張モジュールの配線要件
  • 100BASE-FX 高速拡張モジュールの配線要件
  • 管理ポートの配線要件
  • 物理的特性および要件
  • 寸法
  • 操作に必要なスペース
  • 重量
  • 電源要件
  • ワット損
  • 操作環境
  • 第 2 章 インストレーション

  • インストレーションの要約
  • 開梱手順
  • イーサネット・デスクトップ・スイッチをラックに取り付ける
  • オプション・モジュールの取り付け
  • 電源オン・チェックアウト
  • 配線
  • ポートへのケーブルの接続
  • 管理ポートへのヌル・モデム・ケーブルの接続
  • 第 3 章 コントロール・パネルの管理

  • コントロール・パネル
  • VFD 表示パネル
  • 制御キー
  • 電源表示ライトおよびエラー表示ライト
  • メニュー構造
  • コントロール・パネル非活動
  • ネットワーク使用率の監視
  • 衝突レベルの監視
  • 詳細なポート統計の監視
  • ポート状況の監視
  • ポートの構成
  • 同報通信ストームに対する保護
  • ネットワーク・パフォーマンスの最適化
  • 装置構成
  • Long Frame
  • Console Lock
  • ネットワーク構成
  • パスワードの設定
  • システム再始動
  • システム情報
  • 第 4 章 管理インターフェースの使用

  • 管理セッションの設定
  • Telnet セッションの設定
  • 管理セッションのナビゲート
  • 管理セッションの開始
  • メインメニュー
  • システム情報
  • 管理セットアップ
  • ネットワーク構成
  • シリアル・ポート構成
  • SNMP コミュニティー・セットアップ
  • トラップ受信側
  • 管理機能セットアップ
  • 装置制御
  • スイッチ制御/状況
  • 切り替えポート制御/状況
  • 永続アドレス構成
  • VLAN 制御
  • スパンニング・ツリー・プロトコル VLAN グループ構成
  • スパンニング・ツリー・プロトコル VLAN ポート構成
  • ユーザー認証
  • システム・ユーティリティー
  • システム・ダウンロード
  • システム再始動
  • 出荷時リセット
  • ダウンロード・ポート設定
  • ログイン・タイムアウト間隔
  • 第 5 章 Web 管理の使用

  • Web ブラウザー管理の使用
  • 基本機能
  • ホーム・ページ
  • トラップ・フレーム・パネル
  • スイッチ図形
  • システム情報
  • ネットワーキング
  • シリアル・ポート
  • 制御
  • 装置
  • ポート
  • 永続アドレス
  • VLAN 制御
  • スパンニング・ツリー・プロトコル VLAN グループ構成
  • スパンニング・ツリー・プロトコル VLAN ポート構成
  • RMON
  • 構成
  • 情報
  • ユーティリティー
  • ヘルプ
  • 第 6 章 トラブルシューティングおよび保守

  • 問題の診断
  • 電源オン自己試験障害
  • ブート ROM コンソール
  • LED
  • コントロール・パネル
  • EIA 232 ポート
  • Telnet セッション
  • パスワード
  • パフォーマンス
  • Web ブラウザー
  • ソフトウェアの取得
  • 保守の要請
  • 付録 A. 仮想 LAN (VLAN) およびスパンニング・ツリー・プロトコル (STP) について

  • 仮想 LAN
  • VLAN とは ?
  • VLAN の利点
  • VLAN が変更および移動を容易に行う方法
  • VLAN が同報通信トラフィックを制御する方法
  • VLAN が特別なセキュリティーを提供する方法
  • VLAN およびスイッチ
  • ルーターへの VLAN の接続
  • 経路指定不能なプロトコルの使用
  • 固有な MAC アドレスの使用
  • スパンニング・ツリー・プロトコル
  • STP とは ?
  • STP の機能
  • STP の安定化
  • STP の再構成
  • 付録 B. 特記事項

  • 情報処理装置等電波障害自主規制協議会 (VCCI) 表示
  • 商標

  • 1-1. IBM 8275 モデル 113 イーサネット・デスクトップ・スイッチ
    1-2. フロント・パネル
    1-3. 背面パネル
    2-1. イーサネット・デスクトップ・スイッチのラック・マウント
    2-2. 10/100BASE-TX および 100BASE-FX オプション・モジュール
    2-3. ブランク拡張モジュール・パネルの取り外し
    2-4. 拡張モジュールの取り付け
    3-1. コントロール・パネル
    3-2. 主構造
    4-1. Help Menu
    4-2. ログイン・パネル
    4-3. Main Menu
    4-4. System Information Menu
    4-5. Management Setup Menu
    4-6. Network Configuration Menu
    4-7. Serial Port Configuration Menu
    4-8. SNMP Community Menu
    4-9. Trap Receiver Menu
    4-10. Management Capability Setup Menu
    4-11. Device Control Menu
    4-12. Switch Control/Status Menu
    4-13. Switch Port Control/Status Menu
    4-14. Permanent Address Configuration Menu
    4-15. VLAN Control Menu
    4-16. Spanning Tree Protocol VLAN Group Control/Status Menu
    4-17. Spanning Tree Protocol VLAN Port Control/Status Menu
    4-18. User Authentication Menu
    4-19. System Utility Menu
    4-20. System Download Menu
    4-21. System Restart Menu
    4-22. Factory Reset Menu
    4-23. Download Port Setting Menu
    4-24. Login Timeout Interval メニュー
    5-1. IBM 8275 モデル 113 イーサネット・デスクトップ・スイッチ のホーム・ページ
    5-2. 切り替えポート状況の凡例
    5-3. System Information パネル
    5-4. Network Configuration 情報
    5-5. Serial Port Information
    5-6. Switch Control/Status
    5-7. Switch Port Control/Status
    5-8. Permanent Address
    5-9. VLAN Control
    5-10. Spanning Tree Protocol Control (for VLAN Group)
    5-11. Spanning Tree Protocol Control (for VLAN Port)
    5-12. RMON Configuration - Statistics Group
    5-13. RMON Configuration - History Group
    5-14. RMON Configuration - Alarm Group
    5-15. RMON Configuration - Event Group
    5-16. RMON Information - Statistics
    5-17. RMON Information - History
    5-18. RMON Information - Event Group
    5-19. System Restart (システム再始動)
    5-20. Help パネル
    6-1. Boot ROM ログイン・パネル
    6-2. Boot ROM メインメニュー
    A-1. VLAN の例
    A-2. STP を使用したトラフィックの流れの制御
    A-3. ネットワークの一部


    1-1. 推奨最大ケーブル長
    1-2. 操作環境
    2-1. イーサネット・デスクトップの手順
    3-1. ポート情報
    3-2. 制御キー
    3-3. 状況 LED とそれぞれの意味
    3-4. 帯域幅
    3-5. 装置構成設定値
    3-6. ネットワーク構成
    4-1. スパンニング・ツリー・プロトコル・グループ・ポート構成
    4-2. スパンニング・ツリー・プロトコル VLAN ポート構成
    4-3. システム・ユーティリティー
    5-1. トラップ・フレーム情報
    5-2. ポート情報
    5-3. 装置情報
    5-4. スパンニング・ツリー・プロトコル制御 (VLAN グループ用)
    5-5. スパンニング・ツリー・プロトコル制御 (VLAN ポート用)
    5-6. RMON 構成 - 統計グループ
    5-7. RMON 構成 - 履歴グループ
    5-8. RMON 構成 - アラーム・グループ
    5-9. RMON 構成 - イベント・グループ
    5-10. RMON 情報 - 統計
    5-11. RMON 情報 - 履歴



    安全に正しくお使いいただくために

    この製品を安全に正しくお使いいただくために、このマニュアルには 安全表示が記述されています。このマニュアルを保管して、必要に応じて 参照してください。


    絵表示について

    あなたとあなたの周りの人々の危害および財産への損害を未然に防止する ために、このマニュアルおよびこの製品の安全表示では、以下の絵を表示して います。

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    この表示を無視して誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う 可能性がある危険が存在する内容を示しています。
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    この表示を無視して誤った取り扱いをすると、人が傷害を負う可能性が 想定される内容または物的損害の発生が想定される内容を示しています。


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    本書について

    本書では、IBM 8275 モデル 113 イーサネット・デスクトップ・スイッチ のインストールおよび保守方法について説明し ています。

    本書の対象読者

    本書は、インストール担当者、ネットワーク管理者、および保守担当者がご使用になる ためのものです。


    本書の構成


    前提資料

    注意: 安全に関する小冊子 - 最初にお読みください。資料番号: SD21-0030

    第 1 章 概要

    この章では、IBM 8275 モデル 113 イーサネット・デスクトップ・スイッチ の機能について 説明し、イーサネット・デスクトップ・スイッチを新しいネットワークまたは既存のネットワークに組み込む上で役立つ 機能の概要について述べています。

    イーサネット・デスクトップ・スイッチは、高機能管理スイッチで、大型ネットワークの一部である中規模サイズの 作業グループまたはリモート・ロケーションで使用するために設計されたものです。

    図 1-1. IBM 8275 モデル 113 イーサネット・デスクトップ・スイッチ


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    製品機能

    イーサネット・デスクトップ・スイッチには、以下の機能が組み込まれています。


    機能特性

    図 1-2 は、イーサネット・デスクトップ・スイッチのフロント・パネルにあるインディケー ター、ポート、およびキーを示しています。

    図 1-2. フロント・パネル


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    図 1-3 は、イーサネット・デスクトップ・スイッチの背面パネルを示したものです。

    図 1-3. 背面パネル


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    コントロール・パネル

    コントロール・パネル は、イーサネット・デスクトップ・スイッチの監視および構成を行うための効率のよい管理ツールです。 コントロール・パネルにより全体的な使用率統計が提供されるため、一目ですべてのポートを監視でき るほか、ポートごとの詳細なエラー情報や構成情報が見て取れます。 コントロール・パネルについて詳しくは、"コントロール・パネル"を参照してください。

    通信ポート

    図 1-2 および図 1-3 に示されて いますが、イーサネット・デスクトップ・スイッチでは以下のタイプのポートが使用可能です。

    管理ポート

    管理ポートは、イーサネット・デスクトップ・スイッチを構成するのに使用される EIA 232 ポートです。


    ケーブルおよびコネクター

    ケーブルおよびコネクターの要件は、各ケーブルが接続するポートにより異なります。

    最大ケーブル長

    表 1-1 は、推奨最大ケーブル長を示しています。

    表 1-1. 推奨最大ケーブル長
    イーサネット・タイプ 最大セグメント長
    10BASE-T
    100BASE-TX
    100 m
    100BASE-FX 半二重 - 412 m
    全二重 - 2000 m

    10BASE-T ポートの配線要件

    10BASE-T ポートは、以下のケーブルのいずれでも正しく動作します。

    ケーブルに接続されたすべての装置は接地する必要があります。

    電話の延長ケーブルを 10BASE-T ネットワークで使用しないでください。 これらのケーブル内の電線の対は対よりではなく、 ケーブルは 10BASE-T ネットワークでの使用に関するその他の要件に合致していません。

    10/100BASE-TX 高速拡張モジュールの配線要件

    このモジュールは、共用 RJ-45 コネクターを 2 つ、MDI-X を 1 つ、MDI を 1 つ受け入れます。 MDI-X ポートは、標準のストレート・ケーブルを使用して他の装置に簡単に接続できる 内部クロスオーバー機能を実行します。 MDI ポートには内部クロスオーバー機能は備わっていませんが、標準のストレート・ケーブル を使用して内部クロスオーバー機能をもつ装置に接続できるようにします。 10BASE-T ネットワークへ接続する場合は、"10BASE-T ポートの配線要件" に概説してある 仕様を満足するカテゴリー 3、4、または 5 ケーブルを使用 する必要があります。 100BASE-TX ネットワークに接続する場合、使用できるケーブルは カテゴリー 5 ケーブルだけです。

    100BASE-FX 高速拡張モジュールの配線要件

    この拡張モジュールは、SC タイプのコネクターを 2 つ使用します。 TIA/EIA 568A または ISO/IEC 11801 の仕様を満足するマルチモード光ファイバーを 使用してください。 リンクが全二重モードで使用される場合、装置間を結ぶ光ファイバー・ケーブルの最大長は 、2000 m を超えてはなりません。 リンクが半二重モードで使用される場合には、最大長は 412 m までです。

    管理ポートの配線要件

    管理ポートは、EIA/TIA 232 シリアル・インターフェースを提供する 標準 DB-9 オス・コネクターです。 接続は、ヌル・モデム・ケーブルを使用して行います。 接続すれば、イーサネット・デスクトップ・スイッチを管理できます。 これを、アウト・オブ・バンド管理 といいます。

    注: ヌル・モデム・アダプターを標準シリアル・ケーブルに接続すると、 ヌル・モデム・ケーブルになります。


    物理的特性および要件

    寸法

    439 mm
    奥行き
    216 mm
    高さ
    64 mm

    操作に必要なスペース

    正面 - LED がよく見える程度のスペース
    両サイド - 50.8 mm
    背面 - 50.8 mm

    重量

    3.95 kg

    電源要件

    内蔵の汎用電源機構は、100-250 V ac、50-60 Hz の範囲内の AC 電圧を受け入れま す。

    ワット損

    47 ワット

    操作環境


    表 1-2. 操作環境
    動作温度 10 度 〜 40 度
    記憶域の温度 1 度 〜 60 度
    動作湿度 8% 〜 80% 結露なし


    第 2 章 インストレーション

    イーサネット・デスクトップ・スイッチをインストールする前に、必ず、"安全に正しくお使いいただくために"および 付録 B. "特記事項" をお読みください。

    この章では、イーサネット・デスクトップ・スイッチのインストール手順をステップごとに説明します。 また、オプションの拡張モジュールの取り付け方法についても説明します。


    インストレーションの要約


    表 2-1. イーサネット・デスクトップの手順
    ステップ 手順 参照箇所
    1. イーサネット・デスクトップ・スイッチに同梱されている安全に関する小冊子を お読みください。 SD21-0030
    2. イーサネット・デスクトップ・スイッチを開梱する。 "開梱手順"
    3. イーサネット・デスクトップ・スイッチをラックに取り付ける。 "イーサネット・デスクトップ・スイッチをラックに取り付ける"
    4. 拡張モジュールを取り付ける。 "オプション・モジュールの取り付け"
    5. 電源オン・チェックアウトを実行する。 "電源オン・チェックアウト"
    6. ケーブルを接続する。 "配線"
    7. イーサネット・デスクトップ・スイッチを構成する。 "管理ポートへのヌル・モデム・ケーブルの接続"


    開梱手順

    1. ここに列記されている品目が、本書と一緒にパッケージに入っているか確認する。 パッケージには、次のものが含まれています。

    2. 出荷中に装置が損傷していないか、目で見て確認する。 いずれかの品目が不足あるいは損傷している場合は、営業担当員に ご連絡ください。

    イーサネット・デスクトップ・スイッチをラックに取り付ける

    イーサネット・デスクトップ・スイッチは、平らな面に設置できますが、標準の 19 インチ・ラックに取り付け ることもできます。 イーサネット・デスクトップ・スイッチをラックに取り付ける場合は、図 2-1 を参照して、 以下のステップを実行してください。

    1. 提供された取り付け金具とねじを使用して、2 つの取り付け金具をイーサネット・デスクトップ・スイッチの両側面に 取り付ける。

    2. スイッチを 19 インチ・ラックに組み込む。

      注: ラック・マウントねじは、提供されません。 換気孔がふさがれていないか確認してください。

    図 2-1. イーサネット・デスクトップ・スイッチのラック・マウント


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    オプション・モジュールの取り付け

    8275 イーサネット・デスクトップ・スイッチ 10/100BASE-TX (PN 08L2846) および 100BASE-FX (PN 08L2940) には、オプション・モジュールを 2 つ使用できます。

    図 2-2. 10/100BASE-TX および 100BASE-FX オプション・モジュール


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    これらのモジュールを取り付けるには、以下のステップを実行してください。

    注: 拡張モジュールは、ホット・スワップ可能ではありません。 オプション・モジュールの取り付けまたは交換は、8275 から電源を切り離してから行っ てください。

    1. 電源ケーブルを AC コンセントから切断することにより、8275 から電源を 切り離す。

    2. 図 2-3 に示されている背面にある 2 つのノブを左回りに回転し て、取り付けられている拡張モジュール、つまりブランク・カバーを取り外す。

      図 2-3. ブランク拡張モジュール・パネルの取り外し


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    3. 図 2-4 に示されているとおり、エッジがガイドに沿っていることを 確認しながら、新しい拡張モジュールを挿入する (どちらのタイプも同じ)。

      図 2-4. 拡張モジュールの取り付け


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    4. 新しい拡張モジュールの 2 つのノブが 8275 にしっかり接続されるまで、右回りに 回転する。

    5. 適切な通信ケーブルを新しい拡張ポートに接続する。

    6. AC 電源ケーブルを壁のコンセントに再接続する。

    新たに取り付けた拡張モジュールへのケーブルの接続について詳しくは 、"配線"を参照してください。


    電源オン・チェックアウト

    フロント・パネルからの AC 電源ケーブルを給電部へ接続します。 これで、イーサネット・デスクトップ・スイッチが給電されます。

    イーサネット・デスクトップ・スイッチの電源をオンにすると、電源オン自己試験 (POST) が実行されます。 NMU MODE、TEST EEPROM、および TEST NIC といった試験が実行されます。 メッセージ・ゾーン と呼ばれているコントロール・パネルの表示域に、実行中の特定の試験 が示されます。 試験がすべて合格すると、最終結果 SELF TEST OK がメッセージ・ゾーンに 表示されます。 POST 中に試験がエラーを検出すると、エラー・メッセージが表示されます。 エラー・メッセージについては、第 6 章, "トラブルシューティングおよび保守"を参照してください。

    POST の完了後、コントロール・パネルはデフォルトの UTILIZATION 状況になります。


    配線

    ケーブルのヒント

    ポートへのケーブルの接続

    1. ネットワークの資料を参照して、各ケーブルのポートまたは拡張スロット割り当て を判別する。

    2. 適切なコネクターを使用して、ケーブルをポートまたは拡張スロットに接続する。

    3. ケーブルのもう一方の端で装置を簡単に識別できるように、ケーブルの両端にラベ ルを付ける。 スイッチに最も近いケーブルの端に、そのケーブルの固有の識別子、ケーブルのも う一方の端に接続されている装置のロケーションと MAC アドレス、およびその装置が 接続されているポートの番号が記入されたラベルを付けます。

    4. 必要に応じて、接続されている装置の各ケーブルの端で、装置からのケーブル を、任意のフェース・プレートまたは他の中間接続点に、適宜、接続する。

    5. 接続されている装置に最も近いケーブルの端に、そのケーブルの固有の 識別子、ケーブルのもう一方の端に接続されているイーサネット・デスクトップ・スイッチのロケーションと MAC アドレス、 およびその装置が接続されているイーサネット・デスクトップ・スイッチポートの番号が記入されたラベルを付けます。

    管理ポートへのヌル・モデム・ケーブルの接続

    イーサネット・デスクトップ・スイッチで作業を行うには、以下のステップを実行してください。

    1. ヌル・モデム・ケーブル (直接接続) の一方の端を、EIA 232 というラベルの 付けられたイーサネット・デスクトップ・スイッチ管理ポートに接続する。

    2. もう一方の端を PC の通信ポートに接続する。

    管理ポートを介したセッションの確立については、"管理セッションの設定"を参照してく ださい。


    第 3 章 コントロール・パネルの管理

    コントロール・パネルは、イーサネット・デスクトップ・スイッチの監視および構成を行うための 効率のよい管理ツールです。 このパネルには、以下のタイプの情報が表示されます。


    コントロール・パネル

    コントロール・パネルは、図 3-1に示されているものですが、以下の機能を もっています。 図 3-1 は、イーサネット・デスクトップ・スイッチの コントロール・パネルを示しています。

    図 3-1. コントロール・パネル


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    VFD 表示パネル

    真空蛍光表示パネル (VFD) には、以下のポートおよびシステム情報が表示され ます。

    %
    使用率または衝突の相対パーセント。 各ポートごとに固有の % 目盛りをもっています。

    ポート番号 (1-14)
    ポートの番号を、それぞれの輝度付きで識別し、状況情報を示します (表 3-1 を参照)。 ポート 15 は CPU を表します。

    ポート・インディケーター・フレーム (&box.)
    使用不能のポートを識別します (表 3-1 を参照)。

    表 3-1. ポート情報
    ポート番号 フレーム 意味
    通常 オフ ポートは使用可能ですが、リンクは起動していません。
    高輝度 オフ ポートは使用可能であり、リンクは起動しています。
    明滅 オフ リンクは起動しており、データを送信または受信中です。
    高輝度 オン ポートが管理者によって使用不能になっている、 Operation Status が NO である、あるいはネットワーク・ループが検出されました。
    高輝度 明滅 ポートは、同報通信ストーム・アラームが発生したため 自動分割されました。
    オフ オフ 拡張ポートは導入されていません (ポート 13 および 14 のみ)。

    メッセージ・ゾーン
    テスト・メッセージ、メニュー項目、および状況情報を表示します。

    ゲージ・バー
    使用率、衝突、または構成といったポート関連情報を表示します。

    SNMP
    スイッチが SNMP で管理可能であることを示します。

    WWW
    Web 管理機能が使用可能であることを示します。

    ロック・アイコン
    コントロール・パネル構成がロックされていることを示します。

    注意アイコン
    スイッチの誤動作または同報通信ストームが検出されたことを示します 。

    制御キー

    制御キーは、各種メニューをナビゲートしたり、選択を行うために使用されます。

    表 3-2 に、各キーの機能を列記します。

    表 3-2. 制御キー
    キー 動作
    Menu 直前のレベルへ戻ります
    Scroll 同じレベル内の別のトピックを選択します
    Enter 次のレベルまたは表示状況へ進みます。

    電源表示ライトおよびエラー表示ライト

    イーサネット・デスクトップ・スイッチには、スイッチの電源およびエラー状況を表示する LED が 3 つあります。 LED の位置については、図 3-1 を参照してください。

    表 3-3 に、LED とそれぞれの意味を示します。

    表 3-3. 状況 LED とそれぞれの意味
    LED 位置 状態 意味
    | (電源) (緑) 上部 オン イーサネット・デスクトップ・スイッチの電源機構電流は良好です。
    オフ イーサネット・デスクトップ・スイッチの電源機構電流が不良であるか、電源コードが接続されていません。
    OK (緑) 中央 オン イーサネット・デスクトップ・スイッチは正しく作動しています。
    オフ イーサネット・デスクトップ・スイッチは正しく作動していません。
    ラベルなし (障害) (こはく色) 下部 オン 電源オン障害が発生しました。
    オフ イーサネット・デスクトップ・スイッチは正しく作動しています。
    明滅 診断が進行中です。


    メニュー構造

    図 3-2 は、コントロール・パネルのメニュー構造を示しています。

    図 3-2. 主構造

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    コントロール・パネル非活動

    制御キーが 15 分間使用されないと、ポートおよびスイッチ構成は自動的にロックしま す。 メッセージ・ゾーンが STATISTICS の表示 に切り替わります。ただし、COLLISIONS が表示されていた場合は別です。 この場合には、COLLISIONS が表示されたままになります。 構成がロックされた後では、コントロール・パネル・パスワードを入力しないと、構成設定を変更 できません。

    非活動が 1 時間続くと、VFD の電源がオフになります。 制御キーを押すと、VFD は再起動されます。


    ネットワーク使用率の監視

    UTILIZATION メニューには、リンクされた各ポートで使用される帯域幅が表 示されます。 ネットワーク通信量が 40% を超えると、ゲージ・バーは、大量通信量を示すこはく色に 変わります。 この追加分の通信量は、さらに大量のシステム・リソースを使用するため、 パフォーマンスが低下し、衝突が増大します。 負荷の平衡をとるための特定のポートのシステム・リソースの再割り当てについては 、"ネットワーク・パフォーマンスの最適化"を参照してください。 イーサネット・デスクトップ・スイッチのデフォルトでは、UTILIZATION メニューが表示されます。

    使用率レベルは、ポートが設定されている速度と二重モードに対応しています。 たとえば、10 Mbps、半二重に設定されているポートの場合、100% の使用率は 10 Mbps を示します。 同じポートが全二重の場合は、100% 使用率は 20 Mbps を示します。

    表 3-4 に、イーサネット・デスクトップ・スイッチポートの 100% 使用率を列記します。

    表 3-4. 帯域幅
    帯域幅 100% 使用率
    10 Mbps、半二重 10 Mbps
    10 Mbps、全二重 20 Mbps
    100 Mbps、半二重 100 Mbps
    100 Mbps、全二重 200 Mbps


    衝突レベルの監視

    COLLISION メニューには、リンクされている各ポートでの衝突のパーセンテージ が表示されます。 ゲージ・バーは、衝突のパーセンテージを示します。このパーセンテージは、次のよう に計算されます。

    衝突率 (%) = (衝突しているパケット数/転送されたパケット数) * 100
    

    注: COLLISION が表示されているときはコントロール・パネルが 15 分以上非活動状態に なっていても、コントロール・パネルは UTILIZATION に戻りません。


    詳細なポート統計の監視

    STATISTICS メニューには、各ポートの各種統計カウンターが表示されます。 ポートの統計を表示するためには、STATISTICS を選択し、スクロールして 該当するポート番号を選択します。 その後で、各種の統計をスクロールできます。 各カウンターは、最後にイーサネット・デスクトップ・スイッチが電源オンになったまたは再始動されてからの累算値を 表示します。

    表示できる統計は、以下のものです。

    RX FRAMES
    スイッチ・ポートで受信されたフレームの合計数。 これには、ユニキャスト、同報通信、およびマルチキャストのパケットが含まれます。

    RX OCTETS
    スイッチ・ポートで受信されたデータの合計オクテット数

    MULTICAST-RX
    マルチキャスト・アドレスに転送された、良好な受信パケットの合計数。 同報通信パケットは含まれません。

    BROADCAST-RX
    同報通信アドレスに転送された、受信同報通信パケットの 合計数。 マルチキャスト・パケットは含まれません。

    RX-ALIGN ERR
    長さ (フレーム指示ビットは除外するが、FCS オクテットは含む) が 64 〜 1518 オクテットまでで、非整数個のオクテットをもつ不正な FCS をもつ受信パケット の合計数

    RX-CRC ERR
    長さ (フレーム指示ビットは除外するが、FCS オクテットは含む) が 64 〜 1518 オクテットまでで、整数個のオクテットをもつ不正な FCS をもつ受信パケット の合計数

    RX-JABBERS
    長さが 1518 オクテットを超えており、FCS エラーまたはアラインメント・エラーのある、 受信パケットの合計数

    RX-FRAGMENTS
    長さが 64 オクテットを未満で、FCS エラーまたはアラインメント・エラーのある、 受信パケットの合計数

    OVERSIZE RX
    長さ (フレーム指示ビットは除外するが、FCS オクテットは含む) が 1518 オクテットを 超えているが、それ以外の形式は正しい、受信パケットの合計数。 Long Frame Handling (長フレーム処理) が使用可能になっている場合は、長さ が 1536 パケットを超えるパケットだけがカウントされます。

    UNDERSIZE-RX
    長さ (フレーム指示ビットは除外するが、FCS オクテットは含む) が 64 オクテット未満 であるが、それ以外の形式は正しい、受信パケットの合計数

    TX FRAMES
    正常に伝送されたパケットの合計数 (不正なパケットを含む)

    TX OCTETS
    正常に伝送されたオクテットの合計数 (不正なパケットを含む)

    MULTICAST-TX
    マルチキャスト・アドレスに転送された、良好な送信パケットの合計数。 同報通信パケットは含まれません。

    BROADCAST-TX
    同報通信アドレスに転送された、送信同報通信パケットの 合計数。 マルチキャスト・パケットは含まれません。

    PKT LOSS
    リソース不足またはデータ・エラーにより廃棄された伝送フレームの数

    RX OVERRUN
    パケット受信中のスイッチ・リソース不足により逸失したパケットの合計数。 ポートがカットスルー・モードで使用可能でなかった場合には、RX FIFO に入った後でオー バーランしたパケットも RX Discard としてカウントできます。

    ポート状況の監視

    PORT STATUS メニューには、個々のポートまたは全ポートの 現行動作モードが表示されます。 イーサネット・デスクトップ・スイッチでは、各種ポートを監視する上で高い柔軟性が得られます。 たとえば、ポート 1 〜 11 が半二重または全二重で動作し、ポート 12 〜 14 が 10 Mbps または 100 Mbps の半二重または全二重で動作できます。

    全ポートの状況を検査するためには、PORT STATUS を選択してから、スク ロールして ALL PORTS を選択します。 その後で、各種のポート状況をスクロールできます。 ゲージ・バーは、メッセージ・ゾーンに表示されている状況で実行中のポートを示しま す。 たとえば、メッセージ・ゾーンに FULL DUPLEX と表示されている場合、 ゲージ・バーは全二重ポートをすべて識別します。

    個々のポートの状況を検査するためには、PORT STATUS を選択してから、 スクロールして該当のポート番号を選択します。 選択されたポートの各種状況は、メッセージ・ゾーンで自動的に循環表示されます。

    注: 状況を表示するのに、ポートがリンクされている必要はありません。

    以下に、ポートの状況を列記します。


    ポートの構成

    PORT CONFIG メニューでは、個々のポートを構成したり、あるいは全ポートを 同時に構成することができます。 ポートは、リンクの相手側にある装置に一致するように構成する必要があります。 速度や二重モードといった設定が同じでなければなりません。 アスタリスク (*) は、現行設定を識別します。 すべてのポートでデフォルトは AUTO NEGO です。 AUTO NEGO モードが設定されていると、双方でサポートされている最高速度および 二重モードが、相手側のポートおよび装置によってネゴシエーションされます。 AUTO NEGO が選択されていない場合、速度設定はポート 1 〜 11 (これらのポート は 10 Mbps で稼働する必要があります) で選択することができませんが、 適切な二重モード (半二重または全二重) を設定する必要があります。

    すべてのポートを構成するためには、PORT CONFIGALL PORTS の順に選択したら、設定をスクロールして、構成したいポートを選び、Enter を 押すと、アスタリスク (*) が表示されます。

    以下に、(全ポートの) ポート構成オプションを列記します。

    個々のポートを構成するためには、PORT CONFIG を選択し、スクロールして、 構成したいポート番号を選び、構成したい設定までスクロールして、 Enter を 押すと、アスタリスク (*) が表示されます。

    以下に、(個々のポートの) ポート構成オプションを列記します。

    同報通信ストームに対する保護

    同報通信ストームが発生すると、ネットワークは同報通信パケットで込み合いま す。 イーサネット・デスクトップ・スイッチは、1 秒未満で同報通信ストームを検出します。

    Broadcast Storm Protection が使用可能 (BS ENABLE) になっ ていると、スイッチは、すべてのポートで着信パケットの監視を始め、いずれかのポート が同報通信ストームを作成しているかどうか調べます。 同報通信ストームが検出されるとすぐに、そのストームを作成しているポートは 一時的に使用不能にされます。 該当のポート・インディケーターを囲む枠がコントロール・パネルで明滅し、メッセージ・ゾーン に BRDCST STORM と表示され、注意アイコンが明滅します。 そのポートは、同報通信ストーム限界値レベルに照らして絶えずサンプリングされます 。 同報通信ストーム・レベルが同報通信ストームしきい値レベルより下になると、そのポ ートは再度使用可能になります。

    同報通信ストーム保護は、デフォルト値として使用可能 (BS ENABLE) に設定されています。 同報通信ストームしきい値 は、デフォルト値 として MIDDLE に設定されています。

    同報通信ストームの検出およびしきい値について詳しくは、"切り替えポート制御/状況"を 参照してください。


    ネットワーク・パフォーマンスの最適化

    メモリーを含め、イーサネット・デスクトップ・スイッチのリソースはすべて、全ポートで共用されます。 ネットワーク使用率は、各ポートに接続されている装置により、ポートごとに異なりま す。 イーサネット・デスクトップ・スイッチでは、使用可能な転送バッファーの数に合わせてスイッチ・ポート間の相対的な 優先順位を設定できるようになっています。 これは、各ポートごとに (TX) バッファー・モードの転送を設定することによって行い ます。 バッファー・モードは、High、Middle、Low の 3 つです。 各モードは、スイッチ・ポート間で TX バッファー・リソースを分配します。 バッファー・モードを選択するためには、PORT CONFIG を選択し、スクロールして 該当するポート番号を選択し、スクロールして BUFF MODE H、BUFF MODE M、 または BUFF MODE L を選択します。 Enter を押すと、選択した項目の前にアスタリスク (*) が表示されます。

    注: 新しいモードを選択した場合は、イーサネット・デスクトップ・スイッチを再始動して、変更を活動状態にする 必要があります。 再始動情報については、"システム再始動"を参照してください。


    装置構成

    UNIT CONFIG メニューでは、イーサネット・デスクトップ・スイッチを構成することが できます。表 3-5 に、イーサネット・デスクトップ・スイッチ装置構成オプションを列記します。

    表 3-5. 装置構成設定値
    LONG FRAME ENABLE/DISABLE
    CONSOLE LOCK ENABLE
    NETWORK CONF IP ADDRESS
    SUBNET MASK
    DEF GATEWAY
    SET PASSWORD * * * * PSW
    SYS RESTART CONTINUE
    SYSTEM INFO (スクロール)

    Long Frame

    Long Frame オプションを選択すると、最大 1536 バイトのフレームがエラーなしで スイッチを移動できます。 フレームは、優先順位、VLAN、またはタグ付きフレームであれば、この長さが可能です 。 ブリッジ・ローカル・エリア・ネットワークにこれらのタイプのパケットが含まれてお り、長フレーム処理が使用不能になっている場合には、フレームは、 サイズ超過のパケットとしてカウントされ、廃棄されます。

    デフォルトは、Disable (使用不能) です。

    Console Lock

    コントロール・パネルのセキュリティーは、Console Lock (コンソール・ロック) によって保持されます。 ロック・アイコンは、VFD の右下方にあるこはく色のロック記号です。 コントロール・パネルは、アンロック状態であれば、15 分間の非活動の後で自動的に 再度ロックされます。 ポート構成メニューおよび装置構成メニューにアクセスするためには、コントロール・パネルの ロックを解除する必要があります。 デフォルトのパスワードは 0000 です。

    コントロール・パネルをロック解除するためには、UNIT CONFIG までスクロールして 、Enter を押します。 パスワードの最初の数字までスクロールして、Enter を押します。 パスワードの 2 つ目の数字までスクロールして、Enter を押します。 これを繰り返して、すべての数字を入力します。 これで、コントロール・パネルがアンロック状態になりました。

    コントロール・パネルを随時ロックするためには、CONSOLE LOCK までスクロールして 、Enter を押します。 ENABLE が表示されたら、Enter を押します。 ロック・アイコンが表示され、コンソールは、パスワードが入力されるまでロック状態 のままになります。

    ネットワーク構成

    イーサネット・デスクトップ・スイッチのネットワーク構成を設定するためには、UNIT CONFIG までスクロールして 、Enter を押します。 NETWORK CONF までスクロールして、Enter を押します。 次に、表 3-6 に示されている項目までスクロールして選択します。

    注: アドレスを設定するためには、 数字についてスクロールして Enter を押し、12 個の数字をすべて入力します。

    表 3-6. ネットワーク構成
    IP Address イーサネット・デスクトップ・スイッチに割り当てられている小数点付き 10 進数 IP アドレス。 デフォルトのアドレスは 0.0.0.0 です。
    Subnet Mask イーサネット・デスクトップ・スイッチに割り当てられている小数点付き 10 進数サブネット・マスク。 デフォルトのサブネット・マスクは 0.0.0.0 です。
    Default Gateway イーサネット・デスクトップ・スイッチに割り当てられているデフォルトのルーターの小数点付き 10 進数 IP アドレス。 デフォルトのアドレスは 0.0.0.0 です。
    SLIP Addr 予約済み

    パスワードの設定

    コントロール・パネル・パスワードを変更するためには、UNIT CONFIG までスクロールして 、Enter を押します。 SET PASSWORD までスクロールして、Enter を押します。 最初のアスタリスク (*) が明滅したら、最初の新しい数字までスクロールして 、Enter を押します。 これを繰り返して、4 つの数字をすべて入力します。 アスタリスクだけのパスワード (****) を入力すると、コントロール・パネルは使用不能になりま す。

    重要: 新しいパスワードは、必ず記録しておいてください。 パスワードを忘れてしまった場合は、管理ポートを使用する管理セッションを 介してイーサネット・デスクトップ・スイッチにアクセスするか、あるいはTelnet を実行して 別のコントロール・パネル・パスワードを設定する必要があります。 詳細については、"ユーザー認証"を参照してください。

    システム再始動

    イーサネット・デスクトップ・スイッチを再始動するためには、UNIT CONFIG までスクロールして、Enter を 押します。 SYS RESTART までスクロールして、Enter を押します。 CONTINUE までスクロールして、Enter を押します。 これで、ウォーム・リスタートが始まります。 SYS RESTART に入っているが、再始動を取り消したい場合には、CANCEL まで スクロールして Enter を押すか、あるいは Menu を 押して UNIT CONFIG に戻ります。

    システム情報

    以下のシステム情報が表示されます。

    システム情報を表示するためには、UNIT CONFIG までスクロールして 、Enter を押します。 SYS INFO までスクロールして、Enter を押します。 システム情報が連続的に循環して表示されます。この表示を中断するには、 いずれかの制御キーを押してください。

    第 4 章 管理インターフェースの使用

    イーサネット・デスクトップ・スイッチには、VT100 エミュレーションをサポートする 端末エミュレーション (アウト・オブ・バンド と呼ばれる) を使用したり 、あるいは IP 接続を介して Telnet (イン・バンド と呼ばれる) を使用し て切り替えポートを管理するのに使用できる高性能な管理インターフェースが 組み込まれています。

    注: Telnet は、ほとんどの TCP/IP アプリケーションの構成要素です。 このインターフェースは、TCP/IP をインストールしてからでないと、使用できません。


    管理セッションの設定

    管理セッションは、イーサネット・デスクトップ・スイッチ上の EIA 232 管理ポートと、ご使用の PC または端末の 通信ポートとの間を直接ヌル・モデム・ケーブルで接続することによって確立できます 。

    ローカル端末をイーサネット・デスクトップ・スイッチに接続するためには、以下のステップを実行します。

    1. PC 上に Windows Hyperterminal などの 端末エミュレーション・アプリケーションを導入する。

    2. 端末エミュレーション・アプリケーションを以下のように構成する。
      ボー・レート 9600
      パリティー なし
      データ・ビット 8
      ストップ・ビット 1
      フロー制御 オフ

    3. Microsoft Windows 端末エミュレーションを使用する場合は 、Settings の Terminal Preferences の"Use Function, Arrow, Ctrl Keys for Windows" オプションを使用不能にする。

    4. ヌル・モデム・ケーブルまたはストレート・ケーブルおよび ヌル・モデム・アダプターを使用して、イーサネット・デスクトップ・スイッチ 上の EIA 232 管理ポートを PC また は DTE 装置に接続する。 イーサネット・デスクトップ・スイッチには、9 ピン式のオス・コネクターが備わっています。 詳細については、"管理ポートへのヌル・モデム・ケーブルの接続"を参照してください。

    5. Enter を 2、3 度押すと、管理インターフェースにつながる ログイン・パネルが表示されます。

    Telnet セッションの設定

    VT100 をエミュレートする任意の Telnet アプリケーションを使用して 、TCP/IP ネットワークを介してイーサネット・デスクトップ・スイッチと Telnet セッションを確立することができます。 アクティブにできる Telnet セッションは、一度に 1 つだけです。 Telnet セッションを開始するためには、その前に、イーサネット・デスクトップ・スイッチの IP パラメーターを 構成しておく必要があります。 これは、コントロール・パネルの Network Configuration Menu (ネットワーク構成メニュー) を 使用するか、あるいは管理ポートを通じてローカルで行います。 Telnet セッションをオープンするためには、イーサネット・デスクトップ・スイッチに割り当てられている IP アドレス を指定する必要があります。 Telnet アプリケーションでの IP アドレスの指定方法については 、Telnet アプリケーションの資料を参照してください。 接続が確立されると、図 4-2 に示されているように、 管理インターフェース・ログイン・パネルが表示されます。

    注: Telnet 接続は、VLAN 1 上に存在する必要があります。


    管理セッションのナビゲート

    いずれのパネルで Help を選択しても、図 4-1 に 示すような Help Menu (ヘルプ・メニュー) が表示されます。

    図 4-1. Help Menu

    +--------------------------------------------------------------------------------+
    |                       IBM Ethernet Desktop Switch 8275-113                     |
    |                              - Help Menu -                                     |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |      <Ctrl>-Q : Invoke the Help Menu                                           |
    |      <Ctrl>-R : Refresh Screen                                                 |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |      [Enter] : Confirm Input                                                   |
    |      [Tab] : Goto next Tabstop                                                 |
    |                                                                                |
    |      <Ctrl>-Z : Goto next Tabstop                                              |
    |      <Ctrl>-W : Goto previous Tabstop                                          |
    |      <Ctrl>-S/<Ctrl>-A : Select/Toggle <FIELD> value                           |
    |      [Esc] : Exit to Previous Menu                                             |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |               [ESC] : TO GO BACK                                               |
    +--------------------------------------------------------------------------------+

    Help Menu には、追加のキーストローク機能が列記されています。

    パネル・コマンドの使用法: 各パネルで使用可能なコマンドが、そのパネルの下部に表示されています。 Tab キーと上/下矢印キーを使用して、使用可能なコマンドを切り替えます。 左および右矢印キーを使用して、コマンド内での選択 ("< >" で 示される) を切り替えます。

    パネル上のフィールドが大括弧で囲まれている ([field]) 場合 には、そのフィールドへの値の入力は必須です。 パネル上のフィールドが大小記号で囲まれている (<field>) 場合、そのフィールドに使用する値のリストを切り替えることができます。


    管理セッションの開始

    ログイン・パネルは、図 4-2 に示されているとおり、端末とイーサネット・デスクトップ・スイッチとの 間で接続を確立した場合に表示されます。

    注: ログイン・パネルが表示されない場合には、Enter を 2、3 度 押してください。

    図 4-2. ログイン・パネル

    +--------------------------------------------------------------------------------+
    |                      IBM Ethernet Desktop Switch 8275-113                      |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |               xxxxxxxxxxx        xxxxxxxxxx        xxxxx     xxxxx             |
    |                  xxxxx           xxxx    xxx       xxxxxx   xxxxxx             |
    |                  xxxxx           xxxxxxxxxx        xxxxxxx xxxxxxx             |
    |                  xxxxx           xxxx    xxx       xxx  xxxxx  xxx             |
    |               xxxxxxxxxxx        xxxxxxxxxx        xxx   xxx   xxx             |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                          User Name:[            ]                              |
    |                          Password :[            ]                              |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |    Use <Tab> key to move between User Name and Password, then press <Enter>    |
    |                                                                                |
    +--------------------------------------------------------------------------------+

    コンソール・セッションを開始するには、以下のステップを実行してください。

    1. ユーザー名 が設定されている場合には、それを入力する。 ユーザー名およびパスワードは、大文字小文字の区別はありません。 イーサネット・デスクトップ・スイッチには、デフォルトのユーザー名が 2 つ付属しています。 1 つは "ADMIN" で、パスワードは不要です。 もう 1 つのデフォルトは "GUEST" で、"GUEST" というパスワードをもって います。 Enter を押してください。

    2. パスワードが設定されている場合は、それを入力する。 ユーザー名についてデフォルトのパスワードは設定されていません。 Enter を押して、Main Menu (メインメニュー) に進んでください。


    メインメニュー

    Main Menu (メインメニュー) では、図 4-3 に示されているとおり、Tab キー で強調表示してから Enter を押すと、項目を選択できます。

    図 4-3. Main Menu

    +--------------------------------------------------------------------------------+
    |                      IBM Ethernet Desktop Switch 8275-113                      |
    |                              - Main Menu -                                     |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                              System Information                                |
    |                                                                                |
    |                              Management Setup                                  |
    |                                                                                |
    |                              Device Control                                    |
    |                                                                                |
    |                              User Authentication                               |
    |                                                                                |
    |                              System Utility                                    |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                        LOGOUT                  HELP                            |
    |              Use <Tab> key to select the item, then press <Enter>              |
    +--------------------------------------------------------------------------------+

    System Information (システム情報)
    一般的なシステム情報の表示のほか、ロケーションおよび接続情報の指定もできる ようにします。

    Management Setup (管理セットアップ)
    管理構成の表示と指定を行えるようにします。

    Device Control (装置制御)
    切り替えポート、永続アドレス、VLAN、および STP を構成できるようにします。

    User Authentication (ユーザー認証)
    ユーザー名およびパスワードを構成できるようにします。

    System Utility (システム・ユーティリティー)
    ソフトウェアのダウンロード、再始動オプション、および Telnet セッション・タ イムアウト・インターバルを設定できるようにします。


    システム情報

    このオプションを選択すると、図 4-4 に 示されている System Information Menu (システム情報メニュー) パネルが表示されます。

    図 4-4. System Information Menu

    +--------------------------------------------------------------------------------+
    |                      IBM Ethernet Desktop Switch 8275-113                      |
    |                          - System Information Menu -                           |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |     System Description: 10/100 Mbps Ethernet Switch                            |
    |                                                                                |
    |         Product Version:            1                                          |
    |         BOOT ROM Version:           1.00                                       |
    |         System Software Version:    1.00                                       |
    |         Web-Pages Version:          1.00                                       |
    |                                                                                |
    |     System Object ID:   1.3.6.1.4.1.2.6.148                                    |
    |     System Up Time:     0 day  0 hr 16 min  7 sec                              |
    |     System Contact:     [                                           ]          |
    |     System Name:        [IBM Ethernet Desktop Switch - 8275         ]          |
    |     System Location:    [                                           ]          |
    |     System Manager:     Web and SNMP                                           |
    |                                                                                |
    |     MIBs Supported:                                                            |
    |         RFC1213, RFC1215, RFC1643, RFC1757, and proprietary MIB.               |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |           SAVE              EXIT          MAIN MENU          HELP              |
    |                                                                                |
    +--------------------------------------------------------------------------------+

    System Information Menu (システム情報メニュー) には、 イーサネット・デスクトップ・スイッチに導入されているシステム・ソフトウェアの バージョンに関連する情報が用意されています。

    System Name、Contact、および Location についてそれぞれ最大 48 個の英数字を 指定して、すべてのユーザーにイーサネット・デスクトップ・スイッチにかかわる有用な情報を提供することができます。 このパネルに表示される情報は、援助を必要とする人が誰に連絡すればよいのか分かる ように、最新のものにしておく必要があります。

    注: 行った変更を保管するためには、Save を選択する必要があります。


    管理セットアップ

    このオプションを選択すると、図 4-5 に 示されている Management Setup Menu (管理セットアップ・メニュー) が 表示されます。

    図 4-5. Management Setup Menu

    +--------------------------------------------------------------------------------+
    |                       IBM Ethernet Desktop Switch 8275-113                     |
    |                           - Management Setup Menu -                            |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                         Network Configuration                                  |
    |                                                                                |
    |                         Serial Port Configuration                              |
    |                                                                                |
    |                         SNMP Community Setup                                   |
    |                                                                                |
    |                         Trap Receiver                                          |
    |                                                                                |
    |                         Management Capability Setup                            |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |              EXIT                 MAIN MENU                  HELP              |
    |              Use <Tab> key to select the item, then press <Enter>              |
    +--------------------------------------------------------------------------------+

    Network Configuration (ネットワーク構成)
    IP アドレス、サブネット・マスク、およびデフォルトのゲートウェイ・アドレス を設定します。

    Serial Port Configuration (シリアル・ポート構成)
    管理ポート構成を表示します。

    SNMP Community Setup (SNMP コミュニティー・セットアップ)
    コミュニティー名を構成して、アクセスします。

    Trap Receiver (トラップ受信側)
    コミュニティー・トラップ・アドレスを設定します。

    Management Capability Setup (管理機能セットアップ)
    Web アクセスを使用可能にしたり、使用不能にしたりします。

    ネットワーク構成

    このオプションを選択すると、図 4-6 に 示されている Network Configuration Menu (ネットワーク構成メニュー) が表示されます。

    図 4-6. Network Configuration Menu

    +--------------------------------------------------------------------------------+
    |                      IBM Ethernet Desktop Switch 8275-113                      |
    |                        - Network Configuration Menu -                          |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |          Network Interface  <1>                                                |
    |                                                                                |
    |              Interface Type:   Ethernet                                        |
    |                                                                                |
    |              MAC Address:      00-60-94-BF-01-84                               |
    |                                                                                |
    |          Configuration:         Current            New                         |
    |                                                                                |
    |              IP Address:       0.0.0.0            [9.67.210.250   ]            |
    |                                                                                |
    |              Subnet Mask:      0.0.0.0            [255.255.255.240]            |
    |                                                                                |
    |              Default Gateway:  0.0.0.0            [9.67.210.241   ]            |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |           SAVE              EXIT          MAIN MENU          HELP              |
    |                                                                                |
    +--------------------------------------------------------------------------------+

    IP Address
    イーサネット・デスクトップ・スイッチに割り当てられている小数点付き 10 進数アドレス。

    Subnet Mask
    イーサネット・デスクトップ・スイッチに割り当てられている小数点付き 10 進数サブネット・マスク。

    Default Gateway
    イーサネット・デスクトップ・スイッチに割り当てられているデフォルトのルーターの小数点付き 10 進数 IP アドレス。

    イーサネット・デスクトップ・スイッチを再始動してからでないと、IP アドレス、サブネット・マスク、および デフォルトのゲートウェイは有効になりません。 新しい情報が正しいことを確認するために、イーサネット・デスクトップ・スイッチに接続されている別の装置から このイーサネット・デスクトップ・スイッチに対して "ping" を行う必要があります。

    注: スイッチは、1484 バイトを超える ping パッケージには応答しません。

    シリアル・ポート構成

    このオプションを選択すると、図 4-7 に 示されている Serial Port Configuration Menu (シリアル・ポート構成メニュー) が 表示されます。

    図 4-7. Serial Port Configuration Menu

    +--------------------------------------------------------------------------------+
    |                      IBM Ethernet Desktop Switch 8275-113                      |
    |                      - Serial Port Configuration Menu -                        |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |          Operation Mode:  <CONSOLE    > Mode                                   |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |              Baud Rate:       9600   Bps                                       |
    |                                                                                |
    |              Character Size:  8      Bits                                      |
    |                                                                                |
    |              Parity:          NO     Parity                                    |
    |                                                                                |
    |              Stop Bits:       1      Bits                                      |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |              EXIT                 MAIN MENU                  HELP              |
    |                                                                                |
    +--------------------------------------------------------------------------------+

    注: Serial Port Configuration Menu に示される 情報は、通知目的だけのものであり、構成はできません。

    SNMP コミュニティー・セットアップ

    このオプションを選択すると、図 4-8 に 示されている SNMP Community Menu (SNMP コミュニティー・メニュー) が表示されます 。

    図 4-8. SNMP Community Menu

    +--------------------------------------------------------------------------------+
    |                       IBM Ethernet Desktop Switch 8275-113                     |
    |                            - SNMP Community Menu -                             |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |           Index    SNMP Community Name      Access Right   Status              |
    |          --------- ------------------------ -------------- ----------          |
    |                                                                                |
    |           1         public                   Read Only      Enable             |
    |                                                                                |
    |           2         private                  Read/Write     Enable             |
    |                                                                                |
    |           3                                                                    |
    |                                                                                |
    |           4                                                                    |
    |                                                                                |
    |           5                                                                    |
    |                                                                                |
    |           6                                                                    |
    |                                                                                |
    |              EXIT                 MAIN MENU                  HELP              |
    |           Use <Tab> or arrow keys to select entry; <Enter> to EDIT             |
    |                                                                                |
    +--------------------------------------------------------------------------------+

    このメニューでは、最大 6 個の SNMP コミュニティーを割り当てることができます。


    入力フィールド
    SNMP Community Name (SNMPコミュニティー名) 各 SNMP コミュニティーを識別する名前
    Access Right (アクセス権限) 読み取り専用または読み取り/書き込み
    Status (状況) 使用可能または使用不能

    トラップ受信側

    このオプションを選択すると、図 4-9 に 示されている Trap Receiver Menu (トラップ受信側メニュー) が表示されます。

    図 4-9. Trap Receiver Menu

    +--------------------------------------------------------------------------------+
    |                       IBM Ethernet Desktop Switch 8275-113                     |
    |                          - Trap Receiver Menu -                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |      Index    Community Name                IP Address      Status             |
    |     --------- ----------------------------- --------------- --------           |
    |                                                                                |
    |      1        public                        9.67.240.111    Active             |
    |                                                                                |
    |      2                                      0.0.0.0         Inactive           |
    |                                                                                |
    |      3                                      0.0.0.0         Inactive           |
    |                                                                                |
    |      4                                      0.0.0.0         Inactive           |
    |                                                                                |
    |      5                                      0.0.0.0         Inactive           |
    |                                                                                |
    |      6                                      0.0.0.0         Inactive           |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |              EXIT                 MAIN MENU                  HELP              |
    |           Use <Tab> or arrow keys to select index; <Enter> to EDIT             |
    +--------------------------------------------------------------------------------+

    トラップとは、ネットワークを介して SNMP ネットワーク・マネージャーに送信される メッセージです。 これらのメッセージは、イーサネット・デスクトップ・スイッチでの変更内容をネットワーク・マネージャーに 警告します。 トラップ受信側は、最大 6 個設定できます。

    Community Name (コミュニティー名)
    リモート・ネットワーク・マネージャーの SNMP コミュニティー・ストリング

    IP Address (IP アドレス)
    トラップが送信されるリモート・ネットワーク・マネージャー端末の IP アドレス

    Status (状況)
    トラップ受信側の状況は、活動状態でも非活動状態でもかまいません。 活動状況のトラップ受信側は、スイッチによって送信されたすべてのトラップを受信し ます。

    管理機能セットアップ

    このオプションを選択すると、図 4-10 に 示されている Management Capability Setup Menu (管理機能セットアップ・メニュー) が 表示されます。

    図 4-10. Management Capability Setup Menu

    +--------------------------------------------------------------------------------+
    |                       IBM Ethernet Desktop Switch 8275-113                     |
    |                       - Management Capability Setup Menu -                     |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                    Web-Based Management Control   : <Enabled >                 |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |           SAVE              EXIT          MAIN MENU          HELP              |
    |                                                                                |
    +--------------------------------------------------------------------------------+

    このメニューでは、Web ブラウザーを介したイーサネット・デスクトップ・スイッチへのアクセスを使用可能にしたり、 使用不能にしたりできます。


    装置制御

    このオプションを選択すると、図 4-11 に 示されている Device Control Menu (装置制御メニュー) が表示されます。

    図 4-11. Device Control Menu

    +--------------------------------------------------------------------------------+
    |                       IBM Ethernet Desktop Switch 8275-113                     |
    |                            - Device Control Menu -                             |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                    Switch Control/Status                                       |
    |                                                                                |
    |                    Switch Port Control/Status                                  |
    |                                                                                |
    |                    Permanent Address Configuration                             |
    |                                                                                |
    |                    VLAN Control                                                |
    |                                                                                |
    |                    Spanning Tree Protocol VLAN Group Configuration             |
    |                                                                                |
    |                    Spanning Tree Protocol VLAN Port Configuration              |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |              EXIT                 MAIN MENU                  HELP              |
    |              Use <Tab> key to select the item, then press <Enter>              |
    +--------------------------------------------------------------------------------+

    このメニューを使用すると、イーサネット・デスクトップ・スイッチ・ポートおよび仮想 LAN (VLAN) の表示および構成が 行えます。

    Switch Control/Status (スイッチ制御/状況)
    監視ポートを使用可能にします。

    Switch Port Control/Status (切り替えポート制御/状況)
    ポート 1 〜14 に名前を付けて、構成します。

    Permanent Address Configuration (永続アドレス構成)
    MAC アドレスを切り替えポートに永続的に割り当てます。

    VLAN Control (VLAN 制御)
    14 個の切り替えポートを仮想 LAN に割り当てます。

    Spanning Tree Protocol VLAN Group Configuration (スパンニング・ツリー・プロトコル VLAN グループ構成)
    仮想 LAN に名前を付けて、構成します。

    Spanning Tree Protocol VLAN Port Configuration (スパンニング・ツリー・プロトコル VLAN ポート構成)
    仮想 LAN 内の個々のポートに名前を付けて、構成します。

    スイッチ制御/状況

    このオプションを選択すると、 図 4-12 に示されている Switch/Control Status Menu (スイッチ/制御状況メニュー) が 表示されます。

    図 4-12. Switch Control/Status Menu

    +--------------------------------------------------------------------------------+
    |                       IBM Ethernet Desktop Switch 8275-113                     |
    |                        - Switch Control/Status Menu -                          |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |               Machine Type:                          8275                      |
    |               Model Number:                          113                       |
    |               Switch Board Version:                  1                         |
    |               Max. VLAN Group:                       4  groups                 |
    |               MAC Address Learning Table Size:       512  Kbytes               |
    |               Max. Number of Permanent Addresses:    16                        |
    |               Number of Learned Addresses:           10                        |
    |               Long Frame Handling:                   <Disable>                 |
    |               Node Monitoring:                       <Disable>                 |
    |               Monitoring Port ID:                    [1 ]                      |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |           SAVE              EXIT          MAIN MENU          HELP              |
    |                                                                                |
    +--------------------------------------------------------------------------------+

    このメニューには、スイッチに関する一般情報が表示されます。

    Long Frame Handling
    最大 1536 バイトのフレームがエラーなしでスイッチを移動できるようになります。 フレームは、優先順位、VLAN、またはタグ付きフレームであれば、この長さが可能です。 ブリッジ・ローカル・エリア・ネットワークにこれらのタイプのパケットが含まれてお り、Long Frame Handling が使用不能になっている場合、フレーム は、サイズ超過パケットとしてカウントされ、廃棄されます。 Long Frame Handling (長フレーム処理) が使用可能になっている場合は 、1024 〜 1518 オクテットのパケット・サイズ統計は、このカウントに長フレームが 含まれる限り、1024-1536 オクテットまで増やされます。

    Node Monitoring
    指定された MAC アドレスに送信されたすべてのパケットを監視できるようにし ます。 監視ポートにコピーされる、監視対象の永続 MAC アドレスからフレームを使用可能にするた めには、Node Monitoring を使用可能にする必要があります。 永続 MAC アドレスについては、"永続アドレス構成"を参照してください。 デフォルトは、Disable (使用不能) です。

    注: 永続 MAC アドレス (SA) から 送信されたパケットは監視ノードにコピー されず、永続 MAC アドレス (DA) に向けて 送信されたパケットだけがコピーさ れ、監視ノードに送信されます。

    Monitoring Port ID
    監視対象の永続 MAC アドレス・フレームの送信先であるポートの ID。 このポートは、監視対象のフレームを取り込めるようにするために ネットワーク・アナライザーを接続する必要のあるポートです。 デフォルトはポート 1 です。

    注: このメニューを終了する前に Save を選択して、ここまでに行った 変更を保管してください。

    切り替えポート制御/状況

    このオプションを選択すると、図 4-13 に 示されている Switch Port Control/Status Menu (切り替えポート制御/状況メニュー) が 表示されます。

    図 4-13. Switch Port Control/Status Menu

    +--------------------------------------------------------------------------------+
    |                      IBM Ethernet Desktop Switch 8275-113                      |
    |                      - Switch Port Control/Status Menu -                       |
    |                                                                                |
    |Port Number:  [ 1]                      Port Name:  [        ]                  |
    |                                                                                |
    |          Port Status                             Port State                    |
    |-----------------------------------     ----------------------------------------|
    |Link:               Down                                                        |
    |Operation Status:   Yes                 Admin. State:                  <Enable >|
    |Auto Partition:     Not Partitioned     Broadcasting Storm Detect:     <Enable >|
    |Auto Negotiation:   Enable              Bcast Alarm Level:              <Middle>|
    |Line Speed:         10  Mbps            Bcast Alarm Action: <Auto Partition    >|
    |Duplex Mode:        Half                Speed and Duplex:  <Auto Negotiated    >|
    |                                                                                |
    |                                        Cut Through:                   <Disable>|
    |                                        Transmit Pacing:               <Disable >|
    |Tx Buffer Budget:   8500  buffers       Tx Buffer Budget:              <Middle >|
    |Tx Buffer Residue:  8500  buffers                                               |
    |                                                                                |
    |Interface Type:     10, 10/100 Mbps TP                                          |
    |Capability:         10 Mbps Half/Full Duplex Auto-Negotiation                   |
    |                                                                                |
    |  PREV PORT      NEXT PORT        SAVE        EXIT        MAIN MENU      HELP   |
    |                                                                                |
    +--------------------------------------------------------------------------------+

    このメニューでは、切り替えられた個々のポートの動作を定義できます。

    Port Number
    表示されるポート番号 (1 〜 15) を指定します。切り替えポート。 (ポート 15 は、ネットワーク管理に使用される内蔵 CPU ポートで、構成不能です。)

    Port Name
    切り替えポートの名前を指定します。 ポート名には、最大 8 文字を指定できます。

    Admin State
    切り替えポートを使用可能にしたり、使用不能にしたりできます。 ポートを使用不能にすると、コントロール・パネルのポート番号を囲む フレーム・インディケーターがオンになり、そのポートは分離されます。

    Broadcasting Storm Detect
    同報通信ストームを検出する能力を使用可能にしたり、使用不能にしたりできます。 デフォルトは、Enable (使用可能) です。

    Bcast Alarm Level
    同報通信ストーム・アラームが生成される前に相対しきい値を設定できるように します。 指定できるのは、High (30%)、Middle (20%)、Low (10%) のいずれかです。 パーセンテージは、次のように計算されます。
    (同報通信パケット数/総パケット数)*使用率
    
    デフォルトは、Middle (中位) です。

    Bcast Alarm Action
    同報通信ストーム・アラームが発生した場合にとるべきアクションを指定できるよ うにします。 次のことを指定できます。

    Auto Partition - ポートの分離。 同報通信ストームがアラーム・レベル以下になるまで、そのポートは絶えず サンプリングされます。 アラーム・レベル以下になると、ポートは再度使用可能になります。 デフォルトは、Auto Partition (自動分離) です。

    Trap Auto Partition - トラップ・メッセージをトラップ受信側に送信し、同報通 信ストームが沈静化するまでそのポートを分離し、沈静化すると再度使用可能にします。

    Send Trap - トラップ受信側へトラップ・メッセージを送信します。 切り替えポートは分離されません。

    No Action - アラーム・レベルに達しても、アクションはなにも行われません。

    Speed and Duplex
    切り替えられたポートの速度およびモードを指定できるようにします。 指定できるのは、Auto-Negotiation、10 Mbps Full Duplex、10 Mbps Half Duplex、100 Mbps Full Duplex、または 100 Mbps Half Duplex です。 選択は、切り替えポートおよびそのポートにリンクしている装置に適したものにします 。 デフォルトは、Auto-Negotiation (自動ネゴシエーション) です。

    Cut Through
    カットスルー・モードを使用可能にできるようにします。 カットスルー・モードでは、MAC アドレスが読み取られて処理されると同時に、 すべてのフレームが正しいポートに切り替えられます。 エラーは、検査なしで転送されます。 Cut-through (カットスルー) モードが使用不能な場合には、Store and forward ( 蓄積交換モード) が活動状態になっています。

    Transmit Pacing
    スイッチが、大量ネットワーク通信量を検知し、送信試行間に特別な長さの遅延を 差し込めるようにします。 これにより、衝突率の低下、再送信回数の減少、CPU 使用率の低下、 ネットワーク通信量の軽減が可能となります。

    Tx Buffer Budget
    使用可能な転送バッファーの数に合わせてスイッチ・ポート間の 相対的優先順位を設定できるようになっています。 指定できるのは、High、Middle、または Low です。 たとえば、ある切り替えポートに接続されているサーバーに、別の切り替えポートに 接続されているワークステーションよりも高いバッファー優先順位を持たせたい場合が あります。 すべてのポートについて、デフォルトは Middle (中位) です。

    永続アドレス構成

    このオプションを選択すると、図 4-14 に 示されている Permanent Address Configuration Menu (永続アドレス構成メニュー) が 表示されます。

    図 4-14. Permanent Address Configuration Menu

    +--------------------------------------------------------------------------------+
    |                       IBM Ethernet Desktop Switch 8275-113                     |
    |                   - Permanent Address Configuration Menu -                     |
    |                                                                                |
    |     Index  MAC Address          Port ID  Monitored  Violation  Status          |
    |     -----  -------------------  -------  ---------  ---------  ----------      |
    |       1                                                                        |
    |                                                                                |
    |       2                                                                        |
    |                                                                                |
    |       3                                                                        |
    |                                                                                |
    |       4                                                                        |
    |                                                                                |
    |       5                                                                        |
    |                                                                                |
    |       6                                                                        |
    |                                                                                |
    |       7                                                                        |
    |                                                                                |
    |       8                                                                        |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |       PREV PAGE        NEXT PAGE        EXIT        MAIN MENU       HELP       |
    |          Use <Tab> or arrow keys to select MAC address; <Enter> to EDIT        |
    +--------------------------------------------------------------------------------+

    注: すべての MAC アドレスを、正規形式 (LSB) で指定する必要があります。

    このメニューでは、最大 16 個の永続 MAC アドレスを定義できます。 永続アドレスが切り替えポートに割り当てられており、そのポートの状況 が活動状態 である場合、その MAC アドレスを接続するには、 それが割り当てられている切り替えポートしか使えません。 装置が割り当てられているポート以外のポートに接続されると、違反が発生し、 パケットは送信されません。

    永続 MAC アドレスの監視対象状況が Yes に設定されていると、その永続 MAC アドレス の宛先アドレスをもつフレームはすべて、監視ポートに送信されます。

    注: このフレームを取り込むためには、監視ポートにネットワーク・アナライザーが 接続されている必要があります。

    永続 MAC アドレスを追加するには、次のように行います。

    1. Tab キーを使用して、インデックス番号を選択する。

    2. Enter を押して、編集する。

    3. MAC address (MAC アドレス)、Port ID (ポート ID)、Monitored (監視対象)、 および Status (状況) を定義する。

    4. ADD を選択する。

    5. EXIT を選択する。

    6. 各 MAC アドレスごとに、このステップ 1 から 4 までの繰り返す。

      注: MAC アドレスは 2 ページあります。 最初のページに MAC アドレスを少なくとも 1 つ入力しないと、2 ページ目に進めませ ん。 Next Page コマンドを使用して、2 ページ目に進みます。

    MAC アドレスを削除するには、次のように行います。

    1. Index (インデックス) 番号を強調表示する。

    2. Enter を押して、編集する。

    3. Delete を押すと、その MAC アドレスは削除されます。

    4. EXIT を選択する。

    VLAN 制御

    このオプションを選択すると、図 4-15 に 示されている VLAN Control Menu (VLAN 制御メニュー) が表示されます。

    図 4-15. VLAN Control Menu

    +--------------------------------------------------------------------------------+
    |                       IBM Ethernet Desktop Switch 8275-113                     |
    |                           - VLAN Control Menu -                                |
    |                                                                                |
    |               Port Number    VLAN 1   VLAN 2   VLAN 3   VLAN 4                 |
    |               -----------    ------   ------   ------   ------                 |
    |                    1          <X>      < >      < >      < >                   |
    |                    2          <X>      < >      < >      < >                   |
    |                    3          <X>      < >      < >      < >                   |
    |                    4          <X>      < >      < >      < >                   |
    |                    5          <X>      < >      < >      < >                   |
    |                    6          <X>      < >      < >      < >                   |
    |                    7          <X>      < >      < >      < >                   |
    |                    8          <X>      < >      < >      < >                   |
    |                    9          <X>      < >      < >      < >                   |
    |                    10         <X>      < >      < >      < >                   |
    |                    11         <X>      < >      < >      < >                   |
    |                    12         <X>      < >      < >      < >                   |
    |                    13         <X>      < >      < >      < >                   |
    |                    14         <X>      < >      < >      < >                   |
    |                    15         <*>      < >      < >      < >                   |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |              EXIT                 MAIN MENU                  HELP              |
    |              Use <Tab> or arrow keys to select; <Enter> to set                 |
    +--------------------------------------------------------------------------------+

    このメニューを使用して、イーサネット・デスクトップ・スイッチ上に最大 4 つの VLAN を構成することができます。 ポートを、仮想論理作業グループに分けることができます。 VLAN 装置は、同じ VLAN 上の他の装置としか通信できません。

    ポートを論理作業グループに分けるためには、VLAN の元にあるポートを選択して 、Enter を押します。 1 つの VLAN に一度に所属できる切り替えポートは 1 つです。

    注: イーサネット・デスクトップ・スイッチに Telnet (インバンド) または Web 管理接続を行うためには、 そのポートが VLAN 1 に入っている必要があります。 SNMP 管理を行おうとするポートは、VLAN 1 にあるものでなければなりません。

    スパンニング・ツリー・プロトコル VLAN グループ構成

    このオプションを選択すると、図 4-16 に 示されている Spanning Tree Protocol VLAN Group Control/Status Menu (スパンニン グ・ツリー・プロトコル VLAN グループ制御/状況メニュー) が表示されます。

    図 4-16. Spanning Tree Protocol VLAN Group Control/Status Menu

    +--------------------------------------------------------------------------------+
    |                       IBM Ethernet Desktop Switch 8275-113                     |
    |           - Spanning Tree Protocol VLAN Group Control/Status Menu -            |
    |                                                                                |
    |     VLAN ID:  [1]            VLAN Name:  [                ]                    |
    |--------------------------------------------------------------------------------|
    |     STP Specification:                    IEEE 802.1D                          |
    |     STP Base MAC Address:                 00-60-94-BF-01-84                    |
    |     STP Topology Change Count:            2          (Can be reset by CLRCNT)  |
    |     STP Time Since Topology Changed:      0 day  0 hr 33 min 33 sec            |
    |     STP Designated Root:                  8000:002035931BB0                    |
    |     STP Root Port:                        1                                    |
    |     STP Root Cost:                        100                                  |
    |     STP Max. Age:                         2000  (1/100 seconds)                |
    |     STP Hello Time:                       200   (1/100 seconds)                |
    |     STP Forward Delay:                    1500  (1/100 seconds)                |
    |     STP Hold Time:                        100   (1/100 seconds)                |
    |     Group STP Operation Mode:             <Enable >                            |
    |     STP Bridge Priority:                  [32768](0..65535)                    |
    |     STP Bridge Max. Age:                  [20] (6..40)seconds                  |
    |     STP Bridge Hello Time:                [ 2] (1..10)seconds                  |
    |     STP Bridge Forward Delay:             [15] (4..30)seconds                  |
    |     Role of STP Bridge:                   Leaf Bridge                          |
    |  PREV VLAN     NEXT VLAN    CLRCNT     SAVE     EXIT     MAIN MENU     HELP    |
    |                                                                                |
    +--------------------------------------------------------------------------------+

    このメニューを使用して、イーサネット・デスクトップ・スイッチ上の各 VLAN の STP システムの構成および管理を行え ます。 イーサネット・デスクトップ・スイッチには、使用可能にした各 VLAN ごとに別個の STP システムが備わっています。 ただし、そのスイッチに割り当てられている MAC アドレスは 1 つだけであり、 それは VLAN 1 に所属しています。 各 VLAN は固有のブリッジ、ルート・ポート、および BPDU をもっています。


    表 4-1. スパンニング・ツリー・プロトコル・グループ・ポート構成
    VLAN ID VLAN ID (1 〜 4) を選択できるようにします。
    VLAN Name 最大 16 文字の VLAN 名を指定できるようにします。
    STP Topology Change Count 現行の VLAN で発生した、1 つのグループとしてのネットワーク・トポロジーの数を 示します。 このフィールドは、CLRCNT を使用してリセットできます。
    STP Time Since Topology Change 最後のトポロジー変更が検出されてからの経過時間を示します (読み取り専用)。
    STP Designated Root 指定されたルート・ブリッジのブリッジ ID を示します (読み取り専用)。
    STP Root Port スイッチのルート・ポートを示します (読み取り専用)。
    STP Root Cost スイッチからルート・ブリッジまでのパス経費を示します (読み取り専用)。
    STP Hold Time BPDU の転送間に許される最短時間間隔を示します (読み取り専用)。
    Group STP Operation Mode VLAN を 1 つのグループとして使用可能にしたり、使用不能にしたりできるようにします。
    STP Bridge Priority スイッチの優先順位を指定できるようにします。 スイッチの優先順位を変更することにより、そのスイッチがルート・ブリッジになる可能性を 高くしたり、低くしたりできます。 数値が小さいほど、ブリッジがルート・ブリッジになる可能性が高くなります。 値の範囲は、0 〜 65 535 です。 デフォルトは、32 768 です。
    STP Bridge Max. Age スイッチがルート・ブリッジであるときにネットワークの再構成を試みる前に 待機する時間を秒数で指定できるようにします。 スイッチは、このフィールドに指定された時間内に BPDU を受信しなかった場合は 、STP トポロジーの再構成を試みます。 値の範囲は、6 〜 40 秒です。 デフォルトは 20 秒です。
    STP Bridge Hello Time スイッチがルート・ブリッジであるときにスイッチからの BPDU の転送間の時間遅延 を秒数で指定できるようにします。 範囲は、1 〜 10 秒です。 デフォルトは 2 秒です。
    STP Bridge Forward Delay スイッチがルート・ブリッジ内にあるときにスイッチ上のポートが確認、listen、再度 確認状態にある時間を秒数で指定できるようにします。 範囲は、4 〜 30 秒です。 デフォルトの設定は 15 秒です。

    スパンニング・ツリー・プロトコル VLAN ポート構成

    このオプションを選択すると、図 4-17 に 示されている Spanning Tree Protocol VLAN Port Control/Status Menu (スパンニング ・ツリー・プロトコル VLAN ポート制御/状況メニュー) が表示されます。

    図 4-17. Spanning Tree Protocol VLAN Port Control/Status Menu

    +--------------------------------------------------------------------------------+
    |                       IBM Ethernet Desktop Switch 8275-113                     |
    |           - Spanning Tree Protocol VLAN Port Control/Status Menu -             |
    |                                                                                |
    |               VLAN ID:  [1]        Port ID:   1                                |
    |--------------------------------------------------------------------------------|
    |    STP Port ID                         81:01                                   |
    |    STP Port Designated Root:           8000:002035931BB0                       |
    |    STP Port Designated Cost:           0                                       |
    |    STP Port Designated Bridge:         8000:002035931BB0                       |
    |    STP Port Designated Port:           80:01                                   |
    |    STP Port Forward Transitions Count: 1          (Can be reset by CLRCNT)     |
    |    STP Port State:                     Forwarding                              |
    |    Role of STP Port:                   Root Port                               |
    |                                                                                |
    |    STP Port Enable Status:             <Enable >                               |
    |    Port Join STP:                      <Enable >                               |
    |    STP Port Priority:                  [129](0..255)                           |
    |    STP Port Path Cost:                 [  100](1..65535)                       |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    | PREV VLAN   NEXT VLAN   PREV PORT   NEXT PORT   CLRCNT  SAVE  EXIT   MAIN MENU |
    |                                                                                |
    +--------------------------------------------------------------------------------+

    このメニューを使用して、イーサネット・デスクトップ・スイッチ上の各ポートの STP パラメーターの構成および 管理を行えます。


    表 4-2. スパンニング・ツリー・プロトコル VLAN ポート構成
    VLAN ID VLAN ID (1 〜4) を指定できるようにします。
    Port ID NEXT PORT を選択すると、次のポート ID までスクロールします。
    STP Port ID 現行ポートの VLAN について指定されたブリッジ・ポートの ID を 表示します (読み取り専用)。
    STP Port Designated Root ルート・ブリッジのブリッジ識別子を示します (読み取り専用)。
    STP Port Designated Cost ルート・ブリッジから、現行ポートの VLAN について指定されたブリッジ・ポートまでの パス経費を表示します (読み取り専用)。
    STP Port Designated Bridge 現行ポートの VLAN について指定されたブリッジのブリッジ識別子を 表示します (読み取り専用)。
    STP Port Designated Port 現行ポートの VLAN について指定されたブリッジ・ポートの ID を 表示します (読み取り専用)。
    STP Port Forward Transitions Count 現行ポートが確認状態から転送状態に変化した回数を 表示します (読み取り専用)。
    STP Port Enable Status ポートを使用可能にしたり、使用不能にしたりできるようにします。
    Status Port Join STP ポートを 1 つの VLAN グループとして使用可能にしたり、使用不能にしたりできる ようにします。
    STP Port Priority ポートの優先順位を指定できるようにします。 ポートの優先順位を変更することにより、それがルート・ポートになる 可能性を高くしたり、低くしたりできます。 数値が小さいほど、ポートがルート・ブリッジになる可能性が高くなります。 範囲は 0 〜 255 です。 デフォルトは 129 です。
    STP Port Path Cost ポートのパス経費を指定できるようにします。 デフォルトのポート経費は、次のとおりです。

    10-Mbps ポート (ポート 1 〜 11) については 100

    10/100-Mbps ポート (ポート 12 〜 14) については 10


    ユーザー認証

    このオプションを選択すると、図 4-18 に 示されている User Authentication Menu (ユーザー認証メニュー) が表示されます。

    図 4-18. User Authentication Menu

    +--------------------------------------------------------------------------------+
    |                       IBM Ethernet Desktop Switch 8275-113                     |
    |                         - User Authentication Menu -                           |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |           Index  User Name        Password   Privilege                         |
    |          ------ ---------------- ---------- ------------                       |
    |                                                                                |
    |           1      admin            ******     Read/Write                        |
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    |           3                                                                    |
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    |           4                                                                    |
    |                                                                                |
    |           5                                                                    |
    |                                                                                |
    |           6                                                                    |
    |                                                                                |
    |         Control Panel Password:   ****                                         |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |              EXIT                 MAIN MENU                  HELP              |
    |           Use <Tab> or arrow keys to select index; <Enter> to EDIT             |
    +--------------------------------------------------------------------------------+

    このメニューでは、最大 6 人の異なるユーザーを定義できます。 パスワードは、管理セッションと Web の両方について同じです。 コントロール・パネルについてのパスワードを変更することもできます。

    注: ユーザー名およびパスワードは、大文字小文字の区別がありません。 ユーザーを定義するためには、以下のステップを実行してください。

    1. Index (インデックス) 番号を選択して、Enter を押す。

    2. 最大 12 文字のユーザー名を入力する。

    3. 最大 6 文字の英数字から成るパスワードを入力する。

    4. Read Only (読み取り専用) また は Read/Write (読み取り/書き込み) の Privilege (特権) を 指定して、Enter を押す。

    5. ADD を選択する。

    6. EXIT を選択する。

    注: コントロール・パネル・パスワードは、4 個の数字 (0 〜 9) だけです。


    システム・ユーティリティー

    このオプションを選択すると、図 4-19 に 示されている System Utility Menu (システム・ユーティリティー・メニュー) が 表示されます。

    図 4-19. System Utility Menu

    +--------------------------------------------------------------------------------+
    |                       IBM Ethernet Desktop Switch 8275-113                     |
    |                            - System Utility Menu -                             |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                              System Download                                   |
    |                                                                                |
    |                              System Restart                                    |
    |                                                                                |
    |                              Factory Reset                                     |
    |                                                                                |
    |                              Download Port Setting                             |
    |                                                                                |
    |                              Login Timeout Interval                            |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |              EXIT                 MAIN MENU                  HELP              |
    |              Use <Tab> key to select the item, then press <Enter>              |
    +--------------------------------------------------------------------------------+

    このメニューでは、マイクロコードのダウンロード、スイッチの再始動、出荷時デフ ォルトへのスイッチのリセット、ダウンロードされたマイクロコードを受信するポート の指定、および Telnet ログアウトの非活動時間の指定が行えます。

    表 4-3. システム・ユーティリティー
    System Download (システム・ダウンロード) ダウンロードのタイプを構成する。
    System Restart (システム再始動) スイッチを再始動する。
    Factory Reset (出荷時リセット) 出荷時構成にリセットする。
    Download Port Setting (ダウンロード・ポート設定) ソフトウェア・ダウンロードを受信するポートを指定する。
    Login Timeout Interval (ログイン・タイムアウト間隔) Telnet ログアウトの非活動時間を指定する。

    システム・ダウンロード

    このオプションを選択すると、図 4-20 に 示されている System Download Menu (システム・ダウンロード・メニュー) が 表示されます。

    図 4-20. System Download Menu

    +--------------------------------------------------------------------------------+
    |                       IBM Ethernet Desktop Switch 8275-113                     |
    |                           - System Download Menu -                             |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |       ( ) Bootp Request                                                        |
    |                                                                                |
    |       File Download Request:                                                   |
    |                                                                                |
    |         TFTP Server IP Address:       [2.13.76.132    ]                        |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |         ( ) Boot ROM Code Download                                             |
    |             File Name: [                                           ]           |
    |                                                                                |
    |         ( ) Web-Pages Database Information Download                            |
    |             File Name: [                                           ]           |
    |                                                                                |
    |         ( ) System Software Download                                           |
    |             File Name: [                                           ]           |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |           SAVE              EXIT          MAIN MENU          HELP              |
    |                                                                                |
    +--------------------------------------------------------------------------------+

    このメニューでは、BootP 要求および TFTP コード・ダウンロードを実行できます。 IP アドレス、サブネット・マスク、およびデフォルトのゲートウェイ・アドレス を BootP サーバーに要求するためには、以下のステップを実行してください。

    1. BootP Request を選択する。

      注: すべての DHCP サーバーが基本 BootP サービスをサポートしているわけではあり ません。

    2. システム上でコールド・リスタートを実行する。 システムの再始動については、"システム再始動"を参照してください。

    コード・ダウンロードは、既存のソフトウェアを更新するため、あるいは 既存のコードが破壊されてしまった場合にのみ実行してください。 システム・ダウンロードを実行する前に、TFTP サーバーの IP アドレスとサーバー上の ファイルの位置が分かっているか確認してください。
    注: 以下の命名規則を使用します。

    • Boot ROM Code download - 8275Vxxx.BT

    • Web Pages Database Information Download - 8275Vxxx.WEB

    • System Software Download - 8275Vxxx.RT
    ここで、xxx はバージョン番号です。

    TFTP コード・ダウンロードを実行するためには、以下のステップを実行してください。

    1. TFTP サーバーの IP アドレスを入力する。

    2. 実行したいダウンロードを選択する。

    3. 選択したダウンロードごとに、パスおよびファイル名を入力する (たとえば、C:\microcode\8275V101.BT)。

    4. 構成を保管する。

    5. ダウンロード・ポートを設定する ("ダウンロード・ポート設定"を参照)。

    6. システムを再始動する ("システム再始動"を参照)。

    システム再始動

    このオプションを選択すると、図 4-21に 示されている System Restart Menu (システム再始動メニュー) が表示されます。

    図 4-21. System Restart Menu

    +--------------------------------------------------------------------------------+
    |                       IBM Ethernet Desktop Switch 8275-113                     |
    |                            - System Restart Menu -                             |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                         System Restart:  <Cold Start>                          |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
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    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |          EXECUTE          EXIT          MAIN MENU           HELP               |
    |                                                                                |
    +--------------------------------------------------------------------------------+

    このメニューでは。cold (コールド) または warm (ウォーム)・リスタートを実行できます。

    システムの再始動は、出荷時リセットを実行しない限り、構成設定値を失わずにいつで も実行できます。 ほとんどの再始動の場合、ウォーム・リスタートで十分です。 コールド・リスタートは、BootP 要求またはrequest コード・ダウンロードを実行するときに必要です。

    出荷時リセット

    このオプションを選択すると、図 4-22 に 示されている Factory Reset Menu (出荷時リセット・メニュー) が表示されます。

    図 4-22. Factory Reset Menu

    +--------------------------------------------------------------------------------+
    |                       IBM Ethernet Desktop Switch 8275-113                     |
    |                            - Factory Reset Menu -                              |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |          Network Configurations: <Not Reset               >                    |
    |                                                                                |
    |              Factory Default:                                                  |
    |                  IP Address:      0.0.0.0                                      |
    |                  Subnet Mask:     0.0.0.0                                      |
    |                  Default Gateway: 0.0.0.0                                      |
    |                                                                                |
    |          User Authentication Configuration:  <Not Reset               >        |
    |                                                                                |
    |              Factory Default:                                                  |
    |                                   User Name     Password  Privilege            |
    |                                   ------------  --------  ----------           |
    |              System Console :     admin                   Read/Write           |
    |                                                                                |
    |             Control Panel   :     ------------  0000      Read/Write           |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |          EXECUTE          EXIT          MAIN MENU           HELP               |
    |                                                                                |
    +--------------------------------------------------------------------------------+

    このメニューでは、すべてのスイッチ設定を、始めのデフォルト設定に戻すことがで きます。

    出荷時リセットを実行すると、カスタム設定はすべて上書きされます。 そして、イーサネット・デスクトップ・スイッチは、ウォーム・リスタートまたはコールド・リスタートします。 ほとんどの再始動の場合、ウォーム・リスタートで十分です。

    出荷時リセットを実行するためには、以下のステップを行ってください。

    1. 出荷時リセット時にネットワーク構成をどのように処理したいかを選択する。

    2. 出荷時リセット時にユーザー認証構成をどのように処理したいかを選択する。

    3. Execute を選択して、Enter を押す。

      スイッチは、コールド・リスタートを実行し、カスタム構成を出荷時デフォルト値に 戻します。

    ダウンロード・ポート設定

    このオプションを選択すると、図 4-23 に 示されている Download Port Setting Menu (ダウンロード・ポート設定メニュー) が 表示されます。

    図 4-23. Download Port Setting Menu

    +--------------------------------------------------------------------------------+
    |                       IBM Ethernet Desktop Switch 8275-113                     |
    |                         - Download Port Setting Menu -                         |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |            Switch Port Used to Communicate with TFTP Server: <1 >              |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |           SAVE              EXIT          MAIN MENU          HELP              |
    |                                                                                |
    +--------------------------------------------------------------------------------+

    このメニューでは、ダウンロードされたシステム・ソフトウェアを受信するポートを 指定できます。 ダウンロードは、ダウンロード・ポートを設定してからでないと実行できません。 ダウンロード・ポートは、TFTP サーバーに接続されているスイッチ・ポートです。

    ログイン・タイムアウト間隔

    このオプションを選択すると、図 4-24 に 示されている Login Timeout Interval (ログイン・タイムアウト間隔) メニューが 表示されます。

    図 4-24. Login Timeout Interval メニュー

    +--------------------------------------------------------------------------------+
    |                       IBM Ethernet Desktop Switch 8275-113                     |
    |                            - Login Timeout Interval -                          |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |            Telnet Session Auto Logout Interval: <5 > Minutes (0..60)           |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |           SAVE              EXIT          MAIN MENU          HELP              |
    |                                                                                |
    +--------------------------------------------------------------------------------+

    このメニューでは、確立された Telnet セッションが非活動状態の場合に自動的にログ アウトされるまでの時間を選択できます。 範囲は、0 〜 60 分です。 デフォルトは、5 分です。 ゼロを指定すると、セッションは、非活動状態でいる時間の長さに関係なく、ログイン のままになります。


    第 5 章 Web 管理の使用


    Web ブラウザー管理の使用

    Web ブラウザーを使用して、イーサネット・デスクトップ・スイッチを構成できます。 Web ブラウザーのアドレス・フィールドに IP アドレスまたはホスト名を入力してくだ さい。 プロンプトにより、ユーザー名とパスワードの入力が求められます。

    注:

    1. イーサネット・デスクトップ・スイッチには、デフォルトのユーザー名が 2 つ付属しています。 1 つは "ADMIN" で、パスワードは不要です。 もう 1 つのデフォルトは "GUEST" で、GUEST というパスワードをもって います。(ユーザー名およびパスワードは、大文字小文字の区別がありません。)

    2. Web 管理接続は、VLAN 1 上に存在する必要があります。

    基本機能

    以下の基本機能のリストを表示するためには、Basic を選択します。

    ホーム・ページ

    このオプションを選択すると、図 5-1 に 示されている IBM 8275 モデル 113 イーサネット・デスクトップ・スイッチのホーム・ページに戻ります。 このパネルには、IBM ホーム・ページ (www.ibm.com) につながるリンクも含まれていま す。

    図 5-1. IBM 8275 モデル 113 イーサネット・デスクトップ・スイッチ のホーム・ページ


    Figure fdg0a014 not displayed.

    トラップ・フレーム・パネル

    Trap Frame (トラップ・フレーム) パネルは、Web ブラウザーがイーサネット・デスクトップ・スイッチに接続されて いる場合に表示されます。

    このパネルは、コールド・スタート、ハロー、および RMON トラップの場合を除き、ス イッチからのすべてのトラップを受け取ります。 表示されるトラップの最大数は、システム・リソースおよび容量により異なります。

    表 5-1. トラップ・フレーム情報
    Display 希望するトラップの表示方法を管理できるようにします。

    • Pause - 新しいトラップの表示を中止します。

    • Continue - 新しいトラップの表示を再開します。

    • Clear - Trap Frame (トラップ・フレーム) パネルに表示されているトラップを消 去します。
    Buffer バッファー内のトラップを制御できるようにします。

    • Delete - バッファー内のすべてのトラップを削除します。

    • Dump - バッファー内のすべてのトラップのダンプ を Trap Frame (トラップ・フレーム) パネルに書き出します。

    スイッチ図形

    各 Web ページの最上段に表示されるイーサネット・デスクトップ・スイッチの図は、Java アプレットの 1 つで、イーサネット・デスクトップ・スイッチを 操作できるようにするものです。 コントロール・パネル・キーは、スイッチ自身で作業を行っている場合と同様に機能します。 これらのキーは、左のマウス・ボタンで"押します"。 アクセスできるメニュー構造については、"メニュー構造"を参照してください。

    注: ポート構成メニューや装置構成メニューにアクセスするのには、 コントロール・パネル・パスワードの入力が必要です。

    いずれかのポートを右のマウス・ボタンでクリックすると、メニューが表示されます。 その後のポート選択は、左のマウス・ボタンを使用して行います。

    表 5-2. ポート情報
    INFO 選択されたポートの Switch Port Control/Status (切り替えポート制御/状況) パネル を表示します (図 5-7 を参照)。
    Statistics (統計) 選択されたポートの RMON Information Statistics パネル を表示します (図 5-16 を参照)。
    Control (制御) ポートを使用可能にしたり、使用不能にしたりできるようにします。

    • ADMIN Enable - 選択されたポートを使用可能にします。

    • ADMIN Disable - 選択されたポートを使用不能にします。

    個々のポートの状況は、スイッチの図に示されます。 図 5-2 に、各ポートについてポート状況がどのように図示されるか を示します。

    図 5-2. 切り替えポート状況の凡例


    Figure fdg0a302 not displayed.

    装置そのものを右のマウス・ボタンでクリックすると、メニューが表示されます。 その後の装置選択は、左のマウス・ボタンを使用して行います。

    表 5-3. 装置情報
    INFO 装置の Switch Control/Status (スイッチ制御/状況) パネルを表示します。 (図 5-6を参照してください。)
    Trap Trap Frame (トラップ・フレーム) パネルを表示します。

    システム情報

    このオプションを選択すると、図 5-3 に 示されている System Information (システム情報) パネルが表示されます。

    図 5-3. System Information パネル


    Figure fdg0a015 not displayed.

    このパネルには、イーサネット・デスクトップ・スイッチに導入されているシステム・ソフトウェアのバージョンに 関連する情報が用意されています。

    System Name、Contact、および Location についてそれぞれ最大 48 個の英数字を 指定して、すべてのユーザーにイーサネット・デスクトップ・スイッチにかかわる有用な情報を提供することができます。 このパネルに表示される情報は、援助を必要とする人が誰に連絡すればよいのか分かる ように、最新のものにしておく必要があります。

    注: 行った変更を保管するためには、Update を選択する必要があります。

    ネットワーキング

    このオプションを選択すると、図 5-4 に 示されている Network Configuration (ネットワーク構成) パネルが表示されます。

    図 5-4. Network Configuration 情報


    Figure fdg0a016 not displayed.

    Current Configuration
    イーサネット・デスクトップ・スイッチ上で現在実行中の IP 構成

    IP Address
    イーサネット・デスクトップ・スイッチに割り当てられている小数点付き 10 進数 IP アドレス

    Subnet Mask
    イーサネット・デスクトップ・スイッチに割り当てられている小数点付き 10 進数サブネット・マスク

    Default Gateway
    イーサネット・デスクトップ・スイッチに割り当てられているデフォルトのルーターの小数点付き 10 進数 IP アドレス

    Restart Configuration
    スイッチが再始動されたときに新しい現行構成になる IP 構成

    Modify Restart Configuration
    IP 構成の更新に使用されます。 変更したい IP address、Subnet Mask、および Default Gateway の各フィールドに 入力して、Update を選択します。 すると、再始動構成にその変更が反映されます。

    注: 変更内容が有効になるためには、イーサネット・デスクトップ・スイッチを再始動する必要があります。 イーサネット・デスクトップ・スイッチの再始動については、"ユーティリティー"を参照してください。

    シリアル・ポート

    このオプションを選択すると、図 5-5 に 示されている Serial Port Information (シリアル・ポート情報) パネルが表示されま す。

    図 5-5. Serial Port Information


    Figure fdg0a017 not displayed.

    注: Serial Port Information パネルに示される 情報は、通知目的だけのものであり、構成はできません。


    制御

    この機能により、イーサネット・デスクトップ・スイッチ・ポートおよび仮想 LAN (VLAN) の表示および 構成が行えます。

    以下の制御機能のリストを表示するためには、Control を選択します。

    装置

    このオプションを選択すると、図 5-6 に 示されている Switch Control/Status (スイッチ制御/状況) パネルが表示されます。

    Switch Control/Status (スイッチ制御/状況) パネルには、 スイッチに関する一般情報が表示されます。

    図 5-6. Switch Control/Status


    Figure fdg0a018 not displayed.

    Long Frame Handle
    最大 1536 バイトのフレームがエラーなしでスイッチを移動できるようになります。 フレームは、優先順位、VLAN、またはタグ付きフレームであれば、この長さが可能です。 ブリッジ・ローカル・エリア・ネットワークにこれらのタイプのパケットが含まれてお り、Long Frame Handling が使用不能になっている場合、フレーム は、サイズ超過のパケットとしてカウントされ、廃棄されます。 Long Frame Handling が使用可能になっている場合 、1024 〜 1518 オクテットのパケット・サイズ統計は、このカウントに長フレームが 含まれる限り、1024 〜 1536 オクテットまで増やされます。

    Node Monitoring
    指定された MAC アドレスに送信されたすべてのパケットを監視できるようにし ます。 監視ポートにコピーされる、監視対象の永続 MAC アドレスからフレームを使用可能にするた めには、Node Monitoring を使用可能にする必要があります。 永続 MAC アドレスについては、"永続アドレス"を参照してください。 デフォルトは、Disable (使用不能) です。

    Monitoring Port ID
    監視対象の永続 MAC アドレス・フレームの送信先であるポートの ID。 このポートは、監視対象のフレームを取り込むために ネットワーク・アナライザーを接続する必要のあるポートです。 デフォルトはポート 1 です。

    注: このパネルを終了する前に Update を選択して、ここまでに行った 変更を保管してください。

    ポート

    このオプションを選択すると、図 5-7 に 示されている Switch Port Control/Status (切り替えポート制御/状況) パネルが 表示されます。

    図 5-7. Switch Port Control/Status


    Figure fdg0a019 not displayed.

    このパネルには、イーサネット・デスクトップ・スイッチのポート情報とポート状態が示されます。 ポートを構成するためには、Port ID Number (ポート ID 番号) を選択してから 、Query を選択してください。

    以下の状況情報が表示されます。

    Port Name
    切り替えポートの名前を指定できるようにします。 ポート名には、最大 8 文字を指定できます。

    Broadcasting Storm Detect
    同報通信ストームの検出を使用可能にします。

    Bcast Alarm Level
    同報通信ストーム・アラームが生成される前に相対しきい値を設定できるように します。 指定できるのは、High (30%)、Middle (20%)、Low (10%) のいずれかです。 パーセンテージは、次のように計算されます。
    (同報通信パケット数/総パケット数)*使用率
    

    Bcast Alarm Action
    同報通信ストーム・アラームが発生した場合にとるべきアクションを指定できるよ うにします。 次のことを指定できます。

    Auto Partition - ポートの分離。 同報通信ストームがアラーム・レベル以下になるまで、そのポートは絶えず サンプリングされます。 アラーム・レベル以下になると、ポートは再度使用可能になります。

    Trap Auto Partition - トラップ・メッセージをトラップ受信側に送信し、同報通 信ストームが沈静化するまでそのポートを分離します。沈静化すると、ポートは 再度使用可能になります。

    Send Trap - トラップ受信側へトラップ・メッセージを送信します。 スイッチは分離されません。

    No Action - アラーム・レベルに達しても、アクションはなにも行われません。

    Speed and Duplex
    切り替えられたポートの速度およびモードを指定できるようにします。 指定できるのは、Auto-Negotiation、10 Mbps Full Duplex、10 Mbps Half Duplex、100 Mbps Full Duplex、または 100 Mbps Half Duplex です。 選択は、切り替えポートおよびそのポートにリンクしている装置に適したものにします 。

    Cut Through
    カットスルー・モードを使用可能にできるようにします。 カットスルー・モードでは、MAC アドレスが読み取られて処理されると同時に、 すべてのフレームが正しいポートに切り替えられます。 エラーは、検査なしで転送されます。

    Transmit Pacing
    スイッチが、大量ネットワーク通信量を検知し、送信試行間に特別な長さの遅延を 差し込めるようにします。 これにより、衝突率の低下、再送信回数の減少、CPU 使用率の低下、 ネットワーク通信量の軽減が可能となります。

    Tx Buffer Budget
    使用可能な転送バッファーの数に合わせて、切り替えられたポート間の 相対的優先順位を設定できるようになっています。 指定できるのは、High、Middle、または Low です。 たとえば、ある切り替えポートに接続されているサーバーに、別の切り替えポートに 接続されているワークステーションよりも高いバッファー優先順位を持たせたい場合が あります。

    注:

    1. Port Speed (ポート速度) および Duplex (二重) のデフォルトは 、Auto-Negotiation (自動ネゴシエーション) です。 この設定の変更は、接続されている装置が自動ネゴシエーションをサポートしていない場合 にのみ必要です。 自動ネゴシエーションが矛盾せずに機能するためには、切り替えポートと装置の両方 が自動ネゴシエーション (auto negotiation) に設定されている必要があります。

    2. Update を選択して、行った変更を保管する必要があります。

    永続アドレス

    このオプションを選択すると、図 5-8 に 示されている Permanent Addresses (永続アドレス) パネルが表示されます。

    図 5-8. Permanent Address


    Figure fdg0a020 not displayed.

    このパネルでは、最大 16 個の永続 MAC アドレスを定義できます。 永続アドレスが切り替えポートに割り当てられており、そのポートの状況 がactive (活動状態) である場合、その MAC アドレスを接続するには、 それが割り当てられている切り替えポートしか使えません。 装置が割り当てられているポート以外のポートに接続されると、違反が発生し、 パケットは送信されません。

    永続 MAC アドレスの監視対象状況が Yes に設定されていると、その永続 MAC アドレス の宛先アドレスをもつフレームはすべて、監視ポートに送信されます。

    注: このフレームを取り込むためには、識別された監視ポートに ネットワーク・アナライザーが接続されている必要があります。

    永続 MAC アドレスをポートに割り当てるには、以下のステップを実行してください 。

    1. MAC アドレスを入力して、該当するポート ID を選択する。

    2. Monitored および Status のフィールドを選択する。
      注:Default (デフォルト) オプションを選択した場合は、新しい永続 MAC アドレス を作成中 であるのか、あるいは既存の永続 MAC アドレス を変更中 であるのかによって値が異なります。 新しいアドレスを作成している場合、デフォルト値は、Port ID (ポート ID)=1、 Monitored (監視対象)=No、および Status (状況)=Inactive (非活動) です。 既存のアドレスを変更している場合は、デフォルト値は現行値です。 現行値を変更したくない場合は、Default (デフォルト) オプションを選択してくださ い。

    3. Apply を選択する。

    4. 各 MAC アドレスごとに、上記のステップ 1 から 3 までの繰り返す。

    永続アドレスのリストが、パネルの上部に表示されます。

    VLAN 制御

    このオプションを選択すると、図 5-9 に 示されている VLAN Control (VLAN 制御) パネルが表示されます。

    図 5-9. VLAN Control


    Figure fdg0a021 not displayed.

    このパネルを使用して、イーサネット・デスクトップ・スイッチ上に最大 4 つの VLAN を構成することができます。 ポートを、仮想論理作業グループに分けることができます。 VLAN 装置は、同じ VLAN 上の他の装置としか通信できません。

    ポートを論理作業グループに分けるためには、VLAN の元にあるポートを選択します。 Web 管理を行おうとするポートは、VLAN 1 にあるものでなければなりません。 イーサネット・デスクトップ・スイッチに Telnet (インバンド) 接続を行うためには、 そのポートが VLAN 1 に入っている必要があります。 1 つの VLAN に一度に所属できる切り替えポートは 1 つです。

    注:

    1. 変更を行った場合は、Update を選択して変更を保管する必要がありま す。

    2. イーサネット・デスクトップ・スイッチに Telnet (インバンド) または Web 管理接続を行うためには、 そのポートが VLAN 1 に入っている必要があります。

    3. SNMP 管理を行おうとするポートは、VLAN 1 にあるものでなければなりません。

    スパンニング・ツリー・プロトコル VLAN グループ構成

    このオプションを選択すると、図 5-10 に 示されている Spanning Tree Protocol Control (for VLAN Group) (スパンニング・ツ リー・プロトコル制御)(VLAN グループ用) パネルが表示されます。

    図 5-10. Spanning Tree Protocol Control (for VLAN Group)


    Figure fdg0a022 not displayed.

    このパネルを使用して、イーサネット・デスクトップ・スイッチ上の各 VLAN の STP システムの構成および管理を行えます。 イーサネット・デスクトップ・スイッチには、使用可能にした各 VLAN ごとに別個の STP システムが備わっています。 各 VLAN は固有のブリッジ、ルート・ポート、および BPDU をもっています。

    VLAN ID または名前を選択し、Query を選択すると、 別の VLAN グループを照会できます。

    表 5-4 に、Spanning Tree Protocol Control (for VLAN Group) (スパンニング・ツ リー・プロトコル制御)(VLAN グループ用) パネルのフィールドを列記します。

    表 5-4. スパンニング・ツリー・プロトコル制御 (VLAN グループ用)
    VLAN ID VLAN ID (1 〜 4) を選択できるようにします。
    VLAN Name 最大 16 文字の VLAN 名を指定できるようにします。
    STP Operation Mode すべての VLAN を 1 つのグループとして使用可能にしたり、使用不能にしたりでき るようにします。
    STP Bridge Priority スイッチの優先順位を指定できるようにします。 スイッチの優先順位を変更すると、そのスイッチがルート・ブリッジになる可能性を 高くしたり、低くしたりできます。 数値が小さいほど、ブリッジがルート・ブリッジになる可能性が高くなります。 値の範囲は、0 〜 65 535 です。 デフォルトは、32 768 です。
    STP Topology Change Count 最後のトポロジー変更が検出されてからの経過時間を示します。 このフィールドは、CLRCNT を使用してリセットできます。
    STP Designated Root 指定されたルート・ブリッジの時間ブリッジ識別子を示します (読み取り専用)。
    STP Hold Time BPDU の転送間に許される最短時間間隔を示します (読み取り専用)。
    STP Bridge Max Age スイッチがルート・ブリッジであるときにネットワークの再構成を試みる前に 待機する時間を秒数で指定できるようにします。 スイッチは、このフィールドに指定された時間内に BPDU を受信しなかった場合は 、STP トポロジーの再構成を試みます。 値の範囲は、6 〜 40 秒です。 デフォルトは 20 秒です。
    STP Bridge Hello Time スイッチがルート・ブリッジであるときにスイッチからの BPDU の転送間の時間遅延 を秒数で指定できるようにします。 範囲は、1 〜 10 秒です。 デフォルトは 2 秒です。
    STP Bridge Forward Delay スイッチがルート・ブリッジ内にあるときにスイッチ上のポートが確認、listen、再度 確認状態にある時間を秒数で指定できるようにします。 範囲は、4 〜 30 秒です。 デフォルトの設定は 15 秒です。

    注: 変更を行った場合は、Update を選択して変更を保管する必要がありま す。

    スパンニング・ツリー・プロトコル VLAN ポート構成

    このオプションを選択すると、図 5-11 に 示されている Spanning Tree Protocol (for VLAN Port) (スパンニング・ツリー・プロ トコル (VLAN ポート用)) パネルが表示されます。

    図 5-11. Spanning Tree Protocol Control (for VLAN Port)


    Figure fdg0a023 not displayed.

    このパネルを使用して、イーサネット・デスクトップ・スイッチ上の各ポートの STP パラメーターの構成および 管理を行えます。

    ポート ID または名前を選択し、Query を選択すると、 別の切り替えポートを照会できます。

    表 5-5 に、Spanning Tree Protocol Control (for VLAN Port) (スパンニ ング・ツ リー・プロトコル制御) (VLAN ポート用) パネルのフィールドを列記します。

    表 5-5. スパンニング・ツリー・プロトコル制御 (VLAN ポート用)
    Port ID 現在照会されているポート番号
    Port Name 現在照会されているポートの名前
    VLAN ID 現在照会されている VLAN の番号 (1-4)
    Name of VLAN 現在照会されている VLAN の名前
    Designated Root ルート・ブリッジのブリッジ識別子を示します (読み取り専用)。
    Designated Cost ルート・ブリッジから、現行ポートの VLAN について指定されたブリッジ・ポートまでの パス経費を表示します (読み取り専用)。
    Designated Bridge 現行ポートの VLAN について指定されたブリッジのブリッジ識別子を 表示します (読み取り専用)。
    Forward Transition Count 現行ポートが確認状態から転送状態に変化した回数を 表示します (読み取り専用)。
    Port Enable Status ポートを使用可能にしたり、使用不能にしたりできるようにします。
    Port State listen 転送
    Join STP ポートを 1 つの VLAN グループとして使用可能にしたり、使用不能にしたりできる ようにします。
    Path Cost ポートのパス経費を指定できるようにします。 デフォルトのポート経費は、次のとおりです。

    100BASE-X (ポート 1 〜 11) については 10

    10BASE-T (ポート 12 〜 14) については 100

    Priority ポートの優先順位を指定できるようにします。 ポートの優先順位を変更することにより、それがルート・ポートになる 可能性を高くしたり、低くしたりできます。 数値が小さいほど、ポートがルート・ブリッジになる可能性が高くなります。 範囲は 0 〜 255 です。 デフォルトは 129 です。

    注: 変更を行った場合は、Update を選択して変更を保管する必要がありま す。


    RMON

    Remote Monitoring MIB (リモート監視 MIB) (RMON) により、 LAN をリモートで監視することができます。 RMON は、ユーザーが 1 つのワークステーションにいながら、 すべての切り替えポートに関する情報を収集できるようにします。

    構成

    このオプションを選択すると、以下のタイプの RMON 構成情報から 選択できるようになります。

    RMON 構成 - 統計

    Statistics Grp を選択すると、図 5-12 に 示されている RMON Configuration - Statistics Group (RMON 構成 - 統計グループ) パネルが表示されます。

    図 5-12. RMON Configuration - Statistics Group


    Figure fdg0a024 not displayed.

    このパネルにより、現行の切り替えポートの活動の概要が提供されます。

    表 5-6. RMON 構成 - 統計グループ
    Index 切り替えポート・インデックスを 1 〜 15 まで表示します。
    Data Source 切り替えポート 1 〜 15 としてデータ・ソースを表示します。
    Owner 統計の所有者を表示します。 所有者は、常に、モニターです。
    Status (状況) 各ポートの現行状況、つまり、Valid、CreateRequest、UnderCreation、または Invalid を表示します。

    RMON 構成 - 履歴

    History Grp を選択すると、図 5-13 に 示されている RMON Configuration - History Group (RMON 構成 - 履歴グループ) パネルが表示されます。

    図 5-13. RMON Configuration - History Group


    Figure fdg0a025 not displayed.

    このパネルにより、統計グループが終始収集するデータを相互に関連付ける手段が提供さ れます。 このやり方では、ユーザーが指定した時間間隔と期間に応じて統計サンプルを記録し、 後で取り出せるようにそれらを格納します。

    表 5-7. RMON 構成 - 履歴グループ
    Index そのエントリーを識別するために選択された番号。 範囲は 1 〜 65 535 です。
    Data Source データが収集されるポートの ID (1 〜 15)
    Bucket Requested 収集して格納したいサンプル・バケットの数。 範囲は 1 〜 65 535 です。 デフォルトは 50 です。
    Buckets Granted 収集されて格納されるサンプル・バケットの数。 許される数は、要求されたバケットの数と使用可能な資源によって異なります。 許されるバケット数 (Buckets Granted) は、資源の変動に合わせて変化します。
    Interval 各バケットごとにデータがサンプリングされる時間の長さ (秒単位)。 範囲は 1 〜 3600 秒 (1 時間) です。 デフォルトは 1800 秒です。
    Owner 所有者を識別するためのテキスト・フィールド
    Status (状況)

    • Valid - エントリーは、完全に構成され、一貫しています。

    • createRequest - デフォルト値から成る新しいエントリーを作成します。 インデックスを選択し、createRequest という状況を選択してから、UPDATE を選択して ください。 デフォルト値から成るエントリーが、underCreation という新しい状況で作成されます。

    • underCreation - エントリーは、作成処理中であり、完了していない場合があります 。 エントリーが有効 (Valid) な場合は、変更するために underCreation にする必要があ ります。

    • Invalid - エントリーは消去されます。

    RMON 構成 - アラーム

    Alarm Grp を選択すると、図 5-14 に 示されている RMON Configuration - Alarm Group (RMON 構成 - アラーム・グループ) パネルが表示されます。

    図 5-14. RMON Configuration - Alarm Group


    Figure fdg0a026 not displayed.

    このパネルは、異例のイベントまたは活動を追跡します。 このパネルを使用して、RMON アラームを特定のしきい値に設定することができます。 通信量ボリュームがそれらのしきい値を超えるか、あるいは下回ると、 イベントが活動化されます。 カウンターの値が特定のレベルを超えるときは、 その値を監視するのに上向き しきい値が使用されます。 カウンターの値が特定のレベルを下回ったときには、 その値を監視するのに下向き しきい値が使用されます。 しきい値は、絶対値またはデルタ (変換) 値に照らして設定できます。 アラームは、Events Group (イベント・グループ) を介してアクション応答を生成でき ます。

    表 5-8. RMON 構成 - アラーム・グループ
    Index そのエントリーを識別するために選択された番号。 範囲は 1 〜 65 535 です。
    Interval 各バケットごとにデータがサンプリングされる時間の長さ (秒単位)。 範囲は 1 〜 3600 秒 (1 時間) です。 デフォルトは 1800 秒です。
    Port ID 切り替えポート番号 (1 〜 15)
    Counter 追跡するイベントを選択します。 Not Support (サポートなし) が選択されている場合、counter (カウンター) フィールド にはデフォルトの octets counter (オクテット・カウンター) が指定されます。
    Sample Type- Absolute Value 格納された値は、しきい値レベルと直接に比較されます。
    Sample Type- Delta Value 最後のサンプルで選択された変数の値が現行値から差し引かれ、その差がしきい値と 比較されます。
    Value 最後のサンプリング期間中の統計の値
    Startup Alarm 上向きまたは下向きしきい値のうち、イベントが生成されるのに最初に超える必要の ある値

    • risingAlarm - イベントは、最初に上向きしきい値を超えたときに生成されます。

    • fallingAlarm - イベントは、最初に下向きしきい値を超えたときに生成されます。

    • risingOrfallingAlarm - イベントは、最初に上向きしきい値または 下向きしきい値を超えたときに生成されます。
    Rising Threshold サンプリングされた統計のしきい値。 現行のサンプリング値がこのしきい値より大か等しくしかも 最後 のサンプリング間隔でこのサンプルの値がしきい値より小さい 場合には、 単一のイベントが生成されます。 上向きイベントが生成された後では、サンプリングされた値がこのしきい値を下回り、 下向きしきい値に達するまで上向きイベントは生成されません。
    Rising Event Index 上向きしきい値を超えたときに使用されるイベント・エントリーのインデックス 。 これは、Event Group Index (イベント・グループ・インデックス) と一致するものでな ければなりません。 0 を選択した場合には、このしきい値が合致してもイベントは生成されません。
    Falling Threshold サンプリングされた統計のしきい値。 現行のサンプリング値がこのしきい値より小か等しくしかも 最後 のサンプリング間隔でこのサンプルの値がしきい値より大きい 場合には、 単一のイベントが生成されます。 下向きイベントが生成された後では、サンプリングされた値がこのしきい値を超え、 上向きしきい値に達するまで下向きイベントは生成されません。
    Falling Event Index 下向きしきい値を超えたときに使用されるイベント・エントリーのインデックス 。 IT (インデント・タブ文字) Index (イベント・グループ・インデックス) と一致するもの でなければなりません。 値の範囲は、0 〜 65 535 です。 0 を選択した場合には、このしきい値が合致してもイベントは生成されません。
    Owner 所有者を識別するためのテキスト・フィールド。
    Status (状況)

    • Valid - エントリーは、完全に構成され、一貫しています。

    • createRequest - デフォルト値から成る新しいエントリーを作成します。 インデックスを選択し、createRequest という状況を選択してから、UPDATE を選択して ください。 デフォルト値から成るエントリーが、underCreation という新しい状況で作成されます。

    • underCreation - エントリーは、作成処理中であり、完了していない場合があります 。 エントリーが有効 (Valid) な場合は、変更するために underCreation にする必要があ ります。

    • Invalid - エントリーは消去されます。

    RMON 構成 - イベント

    Event Grp を選択すると、図 5-15 に 示されている RMON Configuration - Event Group (RMON 構成 - イベント・グループ) パネル が表示されます。

    図 5-15. RMON Configuration - Event Group


    Figure fdg0a027 not displayed.

    このパネルでは、イベント・ログ内にエントリーを作成し、SNMP トラップを 管理ワークステーションへ送信することができます。

    表 5-9. RMON 構成 - イベント・グループ
    Index イベント・テーブル内のエントリーを識別する番号
    Description このイベントを記述する注釈
    Type - none アクションは取られません。
    Type - log 各イベントについてログ・テーブル内にエントリーが作成されます。
    Type - snmp-trap SNMP トラップは、1 つまたは複数の管理端末へ送信されます。
    Type - log-and-trap ログ・テーブル内にエントリーが作成され、1 つまたは複数の管理端末 へ SNMP トラップが送信されます。
    Community SNMP トラップの送信先となる SNMP コミュニティーを指定するオクテット列
    Last Time Sent このイベント・エントリーが最後にイベントを生成したときの System Up Time (システム起動時刻) の値
    Owner 所有者を識別するためのテキスト・フィールド
    Status (状況)

    • Valid - エントリーは、完全に構成され、一貫しています。

    • createRequest - デフォルト値から成る新しいエントリーを作成します。 インデックスを選択し、createRequest という状況を選択してから、UPDATE を選択して ください。 デフォルト値から成るエントリーが、underCreation という新しい状況で作成されます。

    • underCreation - エントリーは、作成処理中であり、完了していない場合がありま す。 エントリーが有効 (Valid) な場合は、変更するために underCreation にする必要があ ります。

    • Invalid - エントリーは消去されます。

    情報

    このオプションを選択すると、以下のタイプの RMON 情報トピックから 選択できるようになります。

    RMON 情報 - 統計

    Statistics を選択すると、図 5-16 に 示されている RMON Information - Statistics Event Group (RMON 情報 - 統計イベン ト・グループ) パネルが表示されます。

    図 5-16. RMON Information - Statistics


    Figure fdg0a028 not displayed.

    このパネルは、通信量およびエラー統計カウンターを提供します。 他のポートを表示するには、Prev または Next を選択するか 、あるいは Query by Index (インデックス別照会) フィールドにポート ID を 入力して Update を選択します。 記録される統計カウンターのタイプについては、表 5-10を 参照してください。

    表 5-10. RMON 情報 - 統計
    Octets ポートによって受信された読み取り可能オクテットの総数を表す自然数
    CRC Alignment Errors ポートによって受信された適切なサイズ (64 〜 1518 オクテット) 内の CRC または アライメント・エラー・フレームの総数
    Packets 不正なパケット、同報通信パケット、およびマルチキャスト・パケットを 含む、ポートによって受信されたパケットの総数
    Undersize Packets 受信された小さな (長さが 64 オクテット未満) パケットの数
    Broadcast Packets 同報通信アドレスに転送された、送信パケットの合計数
    Oversize Packets 受信された大きな (長さが 1518 オクテットより大) パケットの数。 Long Frame (長フレーム) モードが選択されている場合は、長さ が 1536 パケットを超えるパケットだけがカウントされます。
    Multicast Packets マルチキャスト・アドレスに転送された、受信パケットの数
    Fragments 長さが 1518 オクテットを超えており、FCS エラーまたはアライメント・エラーのある、 受信パケットの合計数
    Packet Size 64 64 オクテットの、受信されたパケットの数
    Jabbers 長さが 64 オクテットを未満で、FCS エラーまたはアラインメント・エラーのある、 受信パケットの合計数
    Packet Size 65 to 127 65 〜 127 オクテットの、受信されたパケットの数
    Collisions 衝突の数
    Packet Size 128 to 255 128 〜 255 オクテットの、受信されたパケットの数
    Drop Events 資源不足のためにモニターによって切り捨てられたパケット内のイベントの数
    Packet Size 256 to 511 256 〜 511 オクテットの、受信されたパケットの数
    Packet Size 512 to 1023 512 〜 1023 オクテットの、受信されたパケットの数
    Packet Size1024 to 1518 1024 〜 1518 オクテットの、受信されたパケットの数

    RMON 情報 - 履歴

    History を選択すると、図 5-17 に 示されている RMON Information - History (RMON 情報 - 履歴) パネルが表示されます 。

    図 5-17. RMON Information - History


    Figure fdg0a029 not displayed.

    History Group (履歴グループ) により、Statistical Group (統計グループ) が終始収 集されるデータを相互に関連付ける手段が提供されます。 保管された各間隔を、バケット といいます。 要求されたバケットの数は、サンプルを収集して格納したい回数を表します。 プローブは、要求および使用可能な資源に応じて許されるバケットの数で応答します。

    表 5-11. RMON 情報 - 履歴
    Prev History 直前の履歴インデックスを選択します。
    Next History 次の履歴インデックスを選択します。
    Prev Sample 直前のサンプルを選択します。
    Next Sample 次のサンプルを選択します。

    特定の履歴インデックスを入力して、Update を選択することもできます。

    Information History (情報履歴) フィールドの定義については、"RMON 情報 - 統計"お よび "RMON 構成 - 履歴" のフィールド定義を参照してください。

    RMON 情報 - イベント

    Event を選択すると、図 5-18 に 示されている RMON Information - Event Group (RMON 情報 - イベント・グループ) が 表示されます。

    図 5-18. RMON Information - Event Group


    Figure fdg0a030 not displayed.

    Event Group (イベント・グループ) には、Alarm Group (アラーム・グループ) の設定 が必要です。 Alarm Group (アラーム・グループ) は、定期的に統計サンプルを取り、設定されている しきい値と比較します。 イベント・テーブルは、インデックス、ポーリング期間、およびアラームしきい値を 定義する構成エントリーを格納します。

    イベント・グループ (Event Group) を照会 (Query) するためには、Prev ま たは Next のいずれかを選択するか、あるいは Query by Event Index (イベント・インデックス別照会) フィールドにグループ・インデックスを 入力して、Update を選択します。

    Information Event (情報イベント) フィールドの定義については、"RMON 構成 - イベント"の フィールド定義を参照してください。


    ユーティリティー

    このオプションを選択すると、図 5-19 に 示されている System Reset (システム・リセット) パネルが表示されます。

    図 5-19. System Restart (システム再始動)


    Figure fdg0a031 not displayed.

    このパネルから、イーサネット・デスクトップ・スイッチに対してウォーム・リスタート・コマンドを発行できます。


    ヘルプ

    このオプションを選択すると、図 5-20 に 示されている Help (ヘルプ) パネルが表示されます。

    図 5-20. Help パネル


    Figure fdg0a032 not displayed.

    Help パネルは、Microsoft インターネット・エクスプローラの ユーザーに情報を提供します。


    第 6 章 トラブルシューティングおよび保守

    この章では、イーサネット・デスクトップ・スイッチの問題と他の装置との 接続に関するトラブルシューティングの際の支援手順について説明します。

    先に進む前に、必ず、"安全に正しくお使いいただくために"をお読みください。


    問題の診断

    これ以降のセクションには、IBM サポートに連絡する前に問題解決に役立つ症状および 処置を列記しています。

    電源オン自己試験障害

    イーサネット・デスクトップ・スイッチの電源がオンになっているとき、あるいはコールド・リスタートが開始された場合 には、電源オン自己試験 (POST) が実行されます。 EIA 232 ポートに接続されており、VT100 互換端末を稼働している場合には、テストが 失敗するか、あるいは正常に完了するかによって、以下のスクロール・テキストが モニターに表示されます。

    BOOT ROM Integrity Test     ........ OK
    BOOT ROM Integrity Test      ........ FAILED
           Expected checksum = 0x12345678
           Error checksum     = 0xFFFFFFFF
    DRAM Test (04096 Kbytes)     ........ OK
    DRAM Test (00000 Kbytes)     ........ FAILED
           Failed location = 0x80000000
           Test pattern     = 0x80001234
           Error pattern    = 0xFFFFFFFF
    Secondary BOOT LOADER Detect     .. OK
    Secondary BOOT LOADER Detect     .. NOT FOUND
    
    (Secondary BOOT LOADER Detect = NOT FOUND) の場合
    Extracting bootrom code      .. OK
    Extracting bootrom code     .. FAILED
    
    (Secondary BOOT LOADER Detect = OK) の場合
    Extracting second bootrom code     OK
    Extracting second bootrom code      FAILED
    NMU -- Switch Communication Channel Test    ........ OK
    NMU -- Switch Communication Channel Test    ........ FAILED
    Flash Memory (2048 Kbytes) Installed    ........ OK
    Flash Memory Device Type     ........ UNKNOWN
    Run Time Image Integrity Test     ........ OK
    Run Time Image Integrity Test     ........ FAILED
    -- Please reload run time image
    Web-Pages Integrity Test      ........ OK
    Web-Pages Integrity Test      ........ FAILED
    -- Please reload Web-Pages
    EEPROM Read/Write Test     .. OK
    EEPROM Read/Write Test     .. FAILED
    NIC Controller Access Test     ........ OK
    NIC Controller Access Test     ........ FAILED
    MAC Address = 00 60 94 bf 12 34
    Switch Controller Access Test     ........ OK
    Switch Controller Access Test     ........ FAILED
    

    POST のいずれかが失敗した場合は、電源を切断し、再度電源を入れて、POST を再試行 してください。

    実行時保全性テスト障害

    実行時保全性テストが失敗した場合、システム・ソフトウェアを再ロードすることによ って訂正できる問題であると考えられます。 システム・ソフトウェアの再ロードについては、"ブート ROM コンソール"を参照してください。

    Web ページ保全性テスト障害

    Web ページ保全性テストが失敗した場合には、Web ページ・データベース情報 を再ロードすることによって訂正できる問題であると考えられます。 Web ページ・データベース情報の再ロードについては、"ブート ROM コンソール"を 参照してください。

    その他のテストが失敗した場合には、IBM サポートにご連絡ください。

    ブート ROM コンソール

    POST のテキスト・メッセージを見るためには、VT100 互換端末エミュレーターを EIA 232 管理ポートに接続します。 POST が完了すると、以下のメッセージが表示されます。

    >>> Please select abort command to enter console menu
    

    注:

    1. 12 秒以内に打ち切り (abort) コマンドを選択しないと、イーサネット・デスクトップ・スイッチは自動的に リセットされます。

    2. 「Boot ROM (ブート ROM)」メニューは、第 4 章, "管理インターフェースの使用"で説明している 管理インターフェースのメインメニューで使用できる機能のサブセットです。
    打ち切り (abort) コマンドを選択すると、図 6-1 に 示されている 「ブート ROM ログイン」が表示されます。

    図 6-1. Boot ROM ログイン・パネル

    +--------------------------------------------------------------------------------+
    |                       IBM Ethernet Desktop Switch 8275-113                     |
    |                            - BOOT ROM Version: 1.00                            |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |               xxxxxxxxxxx        xxxxxxxxxx        xxxxx     xxxxx             |
    |                  xxxxx           xxxx    xxx       xxxxxx   xxxxxx             |
    |                  xxxxx           xxxxxxxxxx        xxxxxxx xxxxxxx             |
    |                  xxxxx           xxxx    xxx       xxx  xxxxx  xxx             |
    |               xxxxxxxxxxx        xxxxxxxxxx        xxx   xxx   xxx             |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                          User Name:[  ADMIN     ]                              |
    |                          Password :[            ]                              |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                           <CTRL+E> to Resume BOOT LOADER                       |
    |        Use <Tab> key to move between User Name and Password, then press <Enter>|
    +--------------------------------------------------------------------------------+

    以前に定義されたユーザー名とパスワードを使用してログインすることもできますが、 以下のデフォルト・ユーザー名のいずれかを使用することもできます。 デフォルト・ユーザー名の 1 つは ADMIN で、これにはパスワードは不要です。 もう 1 つのデフォルト・ユーザー名は GUEST で、これには GUEST というパスワードが 必要です。 (ユーザー ID およびパスワードは、大文字小文字の区別がないことに注意してください 。)

    ログインした後で、図 6-2 に 示されている Boot ROM コンソール・メインメニューが表示されます。

    図 6-2. Boot ROM メインメニュー

    +--------------------------------------------------------------------------------+
    |                       IBM Ethernet Desktop Switch 8275-113                     |
    |                                  - Main Menu-                                  |
    |                                                                                |
    |                           System Information                                   |
    |                                                                                |
    |                           Network Configuration                                |
    |                                                                                |
    |                           Serial Port Configuration                            |
    |                                                                                |
    |                           Management Capability Setup                          |
    |                                                                                |
    |                           System Download                                      |
    |                                                                                |
    |                           System Restart                                       |
    |                                                                                |
    |                           Factory Reset                                        |
    |                                                                                |
    |                           Download Port Setting                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |                                                                                |
    |              RESUME BOOTLOAD                                   HELP            |
    |              Use <Tab> key to select the item, then press <Enter>              |
    +--------------------------------------------------------------------------------+

    System Download を選択すると、イーサネット・デスクトップ・スイッチ上にコードを再ロードすることがで きます。 コードのダウンロードについて詳しくは、"システム・ダウンロード"を参照してください。 メインメニューを終了するためには、RESUME BOOTLOAD を選択して、イーサネット・デスクトップ・スイッチのブートを続行します。

    LED


    症状 動作
    電源ランプが点灯しない。

    • 電源ケーブルを調べて、イーサネット・デスクトップ・スイッチと電源コンセントの両方にしっかりと 接続されているか確認する。

    • 電源コンセントに通電しているか確認する。

    OK ランプがオンになっていないか、あるいは障害ランプがオンになっている。 イーサネット・デスクトップ・スイッチが誤動作しています。 スイッチの電源を再度オンにするか、コールド・リスタートしてください。 それでもイーサネット・デスクトップ・スイッチ に障害がある場合には、IBM サポートに連絡してください。

    コントロール・パネル


    症状 動作
    注意アイコン・インディケーターがオンになる。

    • 同報通信ストームまたは冷却ファン障害などのエラーまたは障害がないか、 コントロール・パネルのメッセージ・ゾーンを調べる。

    • SNMP マネージャーを備えている場合は、メッセージがないかトラップ・ログを 調べる。

    • スイッチの電源を再度オンにするか、コールド・リスタートして、POST が障害を識 別しているかどうか調べる。

    • 制御キーの 1 つを押して、インディケーターをリセットする。 それでもメッセージが再度表示される場合は、IBM サポートに連絡してください。

    ポート・インディケーター・フレームがオンになる。

    • ポートは、管理者によって使用不能にされています。

    • このポートの動作常用は、"No" に設定されています。

    • STP は、ネットワーク・ループを検出したため、そのポートを分離しました。

    ポート番号フレームが明滅する。 同報通信ストームが発生したために、ポートは分離されています。 メッセージ・ゾーンに BRDCST STORM と表示され、注意アイコンがオンになっています。 同報通信ストームの原因を突き止めて、訂正してください。
    ポート番号インディケーターがオンになり (ぼんやりしている) 、ポート番号フレームは 点灯しておらず、ポートは使用可能であるが、リンクはまだダウンしている。 次のことを調べてください。

    • すべての接続がしっかりなされている。

    • ケーブルの両端の装置は電源がオンになっている。

    • ケーブルは良好である。

    • 正しいタイプのケーブル (クロスまたはストレート) が使用されて いる。 接続されている装置が MDI-X だけである場合は、MDI ポートにストレート・ ケーブルを使用しているか、MDI-X ポートにクロス・ケーブルを使用している ことを確認してください。

    EIA 232 ポート


    症状 動作
    Menu (メニュー) パネルが正しく表示されない。 端末エミュレーターが正しく構成されているか、つまり、9600 bps、8 データ・ビット 、1 ストップ・ビット、パリティーなし、フロー制御なし、VT100 エミュレーションを 確認してください。
    ログイン・メニューが表示されない。

    • 端末エミュレーターが正しく構成されているか、つまり、9600 bps、8 データ・ビット 、1 ストップ・ビット、パリティーなし、フロー制御なし、VT100 エミュレーションを 確認してください。

    • Enter を 2、3 回押すか、あるいは Ctrl+R を押して パネルをリフレッシュして、コマンド行 "wake up" プロシージャーを 実行する。

    • ヌル・モデム・アダプターと一緒にヌル・モデム・ケーブルまたはシリアル・ケーブル を使用しているか確認する。

    Telnet セッション


    症状 動作
    Telnet ワークステーションがイーサネット・デスクトップ・スイッチにアクセスできない。

    • イーサネット・デスクトップ・スイッチの IP アドレス、サブネット・マスク、およびデフォルト・ゲートウェイが 正しく構成されているか確認する。

    • Telnet 機能を呼び出すときにイーサネット・デスクトップ・スイッチの IP アドレスまたはホスト名を正しく入力し たか確認する。

    • VLAN を構成してある場合は、Telnet 接続が VLAN 1 内のポートに対して行われてい るか確認する。

    パスワード


    症状 動作
    コントロール・パネル・パスワードがなくなってしまった。 (Telnet セッションによるか、あるいは EIA 232 ポートを 使用して) 管理インターフェースを使用し、User Authentication Menu (ユーザー認証 メニュー) を使用してコントロール・パネル・パスワードをリセットする。"ユーザー認証"を 参照してください。
    Lost Login Panel Password (Web or Management Interface) (ログイン・パネル・ パスワードがなくなってしまった (Web または管理インターフェース))

    • ネットワーク管理者に連絡して、新しいパスワードを入手する。

    • 読み取り/書き込みアクセスをもつ別のユーザーに連絡し 、User Authentication Menu (ユーザー認証メニュー) を使用してそのユーザーに 新しいパスワードを割り当ててもらう。

      注: 読み取り/書き込みアクセスアクセスをもっているユーザーがいない場合には 、IBM サポートに連絡してください。


    パフォーマンス

    通信量が大量であるためにパフォーマンスが低下し、衝突の数が増えた場合には、以 下のようにしてイーサネット・デスクトップ・スイッチのパフォーマンスを最適化することができます。

    Web ブラウザー

    注: Web ブラウザーは、Java 1.0 および マルチフレーム HTML をサポートする ものでなければなりません。 イーサネット・デスクトップ・スイッチは、Microsoft Windows 95 と Microsoft Windows NT 4.0 の両方 で Netscape ナビゲーター・バージョン 3.04、Netscape コミュニケーター・バ ージョン 4.03、および Microsoft インターネット エクスプローラ 3.02 およ び 4.0 を使用してテストされています。
    症状 動作
    Web ブラウザーがスイッチにアクセスできない。

    • イーサネット・デスクトップ・スイッチの IP アドレス、サブネット・マスク、およびデフォルト・ゲートウェイが 正しく構成されているか確認する。

    • Web ブラウザーにスイッチの IP アドレスが正しく入力されているか確認する。

    • Microsoft インターネット エクスプローラを使用している場合は 、"インターネット エクスプローラの使用のヘルプ"を参照してください。

    スイッチの Java アプレット・グラフィックが表示されない。 メモリー・キャッシュおよび Web ブラウザーのディスク・キャッシュを消去する。 たとえば、Netscape 4.03 では 、Edit/Preferences/Advanced/Cache を選択してから 、Clear Memory Cache および Clear Disk Cache を選択してく ださい。

    インターネット エクスプローラの使用のヘルプ

    Microsoft インターネット エクスプローラでは、ホスト名の代わりに IP アドレスを 使用すると、Java クラスに関連する問題が発生する可能性があります。 以下の方式のどちらでも、スイッチ・パネル内で Java 通信を使用可能にできます。

    方式 1

    1. ローカル・マシンのホスト・テーブルにホスト・エントリーを構成する。

    2. IE 3.0 または IE 4.0 の URL テキスト・フィールドに device99 と 入力して、HTML ドキュメントを入手し、該当する Java クラスをダウンロードする。

    方式 2

    ある定義域名サーバーのホスト・テーブルにホスト・エントリーを作成し、 ローカル・マシンの定義域名サーバーを設定する。

    注: 推奨方式は、方式 1 です。


    ソフトウェアの取得

    インターネットで、イーサネット・デスクトップ・スイッチに関する最新レベルのコード、MIB、ヒント、および 資料を取得できます。


    保守の要請

    トラブルシューティングで援助が必要な場合、あるいはイーサネット・デスクトップ・スイッチの保守が必要な場合には、 IBM にご連絡ください。


    付録 A. 仮想 LAN (VLAN) およびスパンニング・ツリー・プロトコル (STP) について


    仮想 LAN

    仮想ローカル・エリア・ネットワーク (VLAN) を確立すると、ネットワーク管理 が短時間で行え、より効率のよいネットワーク操作が可能となります。

    これ以降のセクションでは、VLAN の概念およびスイッチ上でのそれらの実現方法に ついてさらに詳しく説明します。

    VLAN とは ?

    VLAN は、同じ物理 LAN 上にあるように通信する、ロケーションやトポロジーに 無関係な一群の装置として定義されます。 これは、LAN セグメントが、物理的にそれらを接続するハードウェアによって 制限されないことを意味します。つまり、セグメントは、ソフトウェアを使用して作成 される柔軟なユーザー・グループによって定義されます。

    VLAN では、次のものに応じてネットワークを定義できます。

    VLAN の利点

    VLAN を実現すると、次の 3 つの主な利点があります。

    VLAN が変更および移動を容易に行う方法

    従来の IP ネットワークでは、ネットワーク管理者は、大半の時間を、移動と変更の取り 扱いに費やします。 ユーザーが別の IP サブネットに移動する場合、各装置の IP アドレスを手動で 変更する必要があるからです。

    VLAN のセットアップでは、VLAN 1 の装置をネットワークの別の部分にあるポートに移 動する場合、必要なことは、新しいポートが VLAN 1 にあることを指定するだけです。

    VLAN が同報通信トラフィックを制御する方法

    従来のネットワークでは、すべてのネットワーク装置に必要かどうかに関係なく、 同報通信トラフィックがそれらに向けて転送されると、輻輳 (ふくそう) が発生する可 能性があります。 VLAN では、各 VLAN を、互いに通信する必要のある装置だけを含むようにセットアップ できるため、ネットワークの効率が向上します。

    VLAN が特別なセキュリティーを提供する方法

    各 VLAN 内の装置は、同じ VLAN 内の装置としか通信できません。 VLAN 1 の装置が VLAN 2 の装置と通信する必要がある場合には、トラフィックは ルーターを超える必要があります。

    図 A-1 に、3 つの VLAN で構成されたネットワークを示します。 このネットワークには、各部門ごとの VLAN がアクセスします。

    図 A-1. VLAN の例


    Figure fdg0a011 not displayed.

    VLAN 1 のメンバーシップはスイッチ A のポート 1、2、3、4、および 5 に制限され ており、VLAN 2 のメンバーシップはスイッチ B のポート 4、5、6、7、 および 8 に制限されていますが、VLAN 3 は、スイッチ A のポート 6、7、8 および スイッチ B のポート 1、2、3 を含む両方のスイッチにまたがっています。

    この単純な例では、これらの VLAN はそれぞれ、同報通信定義域、 つまり、物理的なロケーションによって制約されない物理的な LAN セグメントとして 認知できます。

    この付録の後半に、スイッチを使用した特定の構成が示されています。

    VLAN およびスイッチ

    スイッチは、切り替えポートのセットで構成される VLAN をサポートします。 各切り替えポートは、接続されている装置に関係なく、一度に 1 つの VLAN にしか所属で きません。

    各スイッチは、最大 4 つの VLAN をサポートできます。 ただし、その 4 つのスイッチ VLAN をルーターを使用して他の VLAN に接続することに より、ネットワーク全体では 5 つ以上の VLAN をもつことができます。

    デフォルト VLAN とデフォルト VLAN からのポートの移動

    各スイッチで、VLAN 1 はそのスイッチのデフォルト VLAN です。デフォルト VLAN には、 次の 2 つの特性があります。

    デフォルトでは、装置がデフォルト VLAN 内のポートに接続されており、その装置を 別の VLAN に移動させたい場合、VLAN Setup (VLAN セットアップ) パネルを使用して、 その VLAN 内にポートを配置する必要があります。 VLAN Setup (VLAN セットアップ) パネルの詳細については 、"VLAN 制御"または "VLAN 制御"を参照してください。

    ルーターへの VLAN の接続

    VLAN 内の装置が別の VLAN 内の装置に通信する必要がある場合、それぞれの VLAN を ルーターに接続する必要があります。 VLAN 同士の通信は、すべての VLAN がルーターに接続されている場合にのみ可能です。 ルーターに接続されていない VLAN は、分離 VLAN です。 各 VLAN ごとに、ルーターに接続されているポートが 1 つ必要です。

    経路指定不能なプロトコルの使用

    経路指定不能なプロトコルをネットワーク上で実行している場合 (たとえば 、DEC LAT、または NetBIOS)、1 つの VLAN 内の装置は、別の VLAN 内の装置と 通信することはできません。

    固有な MAC アドレスの使用

    複数のネットワーク・アダプターをもつサーバーをスイッチに接続する場合は、 各ネットワーク・アダプターを固有な MAC アドレスで構成する必要があります。


    スパンニング・ツリー・プロトコル

    Spanning Tree Protocol (スパンニング・ツリー・プロトコル) (STP) 機能を 使用すると、ネットワークのフォールト・トレランスがさらに高くなります。 これ以降のセクションでは、STP およびスイッチがサポートする STP 機能について さらに詳しく説明します。

    STP とは ?

    注: STP は、IEEE Computer Society によって定義された 802.1d ブリッジ仕様の 一部です。 STP について効率よく説明するために、イーサネット・デスクトップ・スイッチを 1 つのブリッジとして示します。

    STP は、ネットワーク上でフォールト・トレランスを提供するための、 ブリッジをベースにしたシステムです。 STP を仕様すると、ネットワーク通信量のための並列パスを設定することができ、 以下のことが確実にすることができます。

    たとえば、図 A-2 は、3 つのブリッジで 分離された 3 つの LAN セグメントを含むネットワークを示しています。 この構成では、各セグメントは、2 つのパスを使用して他のセグメントと通信できます 。 この構成では、ネットワークが過負荷になる原因となるループが作成されます。しかし 、STP は、重複パスを検出すると、即時にそれらの 1 つをトラフィックを転送しないよ うにする、つまりブロック するため、STP を使用すると、この構成が 可能になります。

    図 A-2 は、構成内のブリッジ上で STP を使用可能にした結果を 示しています。

    図 A-2. STP を使用したトラフィックの流れの制御


    Figure fdg0a012 not displayed.

    STP システムは、LAN セグメント 2 から LAN セグメント 1 までのトラフィックが ブリッジ C および A だけを通って流れるように決めています。

    図 A-2 に示されているとおり、ブリッジ C を通るリンクに障害が 発生した場合、STP システムはそのネットワークを再構成するため、セグメント 2 からの トラフィックはブリッジ B を通って流れます。

    STP の機能

    初めに、STP システムに次の要件が備わっていないと、ネットワークを 構成できません。

    ルート・ブリッジは、最小のブリッジ識別子値をもっていることを条件に 選択されます。 これは、ブリッジの固有な MAC アドレスと、そのブリッジについて定義された 優先順位構成要素との組み合わせです。

    ルート・ブリッジは、ハロー・タイム と呼ばれる定期的な間隔で すべてのポート上に BPDU を生成します。 ネットワーク内の他のブリッジはすべて、ルート・ポートをもっています。 ルート・ポートは、ルート・ブリッジに最も近いポートで、ルート・ブリッジによって 開始された BPDU の受信に使用されます。

    STP の安定化

    ネットワークが安定化すると、ネットワークには次の 2 つの規則が適用されます。

    1. 各ネットワーク・セグメントが、指定されたブリッジ・ポートを 1 つもつこと。 ルート・ブリッジの方向に進む、またはそれを通る予定のトラフィックはすべて、 このポートを通って流れます。 指定されたブリッジ・ポートは、セグメントについてのルート・パス費用が最も小さいポートです。 ルート・パス費用は、ブリッジのルート・ポートのパス費用と、すべてのルート・ポー トを通ってルート・ブリッジまで戻るまでのパス費用から成ります。

    2. ネットワーク上のすべてのブリッジがそれぞれのポートの構成を決定すると、 各ブリッジは、ルート・ポートと、各ネットワーク・セグメントの 指定されたブリッジ・ポートであるポートとの間でのみトラフィックを転送します。 他のポートはすべてブロック されます。つまり、トラフィックの転送はで きません。

    STP の再構成

    セグメントが機能しなくなるなど、ネットワーク障害が発生すると、STP システムは 、変化に合わせてネットワークを再構成します。 ネットワークのトポロジーが変化した場合、その変化を最初に検出したブリッジ が SNMP トラップを送信します。

    図 A-3はネットワークの一部を示しています。

    図 A-3. ネットワークの一部


    Figure fdg0a013 not displayed.

    すべてのブリッジは、パス費用値が各ポートに割り当てられており、PC=xxx で 識別されます (ここで、xxx はその値です)。

    ブリッジ A は、最小のブリッジ識別子をもっているため、STP によって ルート・ブリッジとして選択されます。 LAN A の指定されたブリッジ・ポートは、ブリッジ A 上のポート 1 です。 他の 4 つのブリッジはそれぞれ、ルート・ポート (ルート・ブリッジに最も近い ポート) をもっています。 ブリッジ X とブリッジ B は、LAN B に対して同じパス費用を提示できます。 この場合、ブリッジ B のポートは、ルート・パス費用が最も小さい (ブリッジ C およ び B を通るルートの費用は 200 であり、ブリッジ Y および B を通るルートの 費用は 300 です) ため、指定されたブリッジ・ポートとして選択されます。 ブリッジ・ポートのパス費用を、重複パスをもつネットワークの構成に影響するように 設定することができます。

    ネットワーク・トポロジーが安定していれば、すべてのブリッジは、ルート・ブリッジ から定期的な間隔で転送される特別な "Hello" BPDU を listen します。 Hello BPDU を受信する前にブリッジの STP Max Age (STP 最大経過時間) が満了すると 、ブリッジは、ルート・ブリッジ (つまり、自身とルート・ブリッジ間のリンク) が 機能していないと想定します。 そこで、ブリッジは、ネットワーク・トポロジーの再構成を開始します。

    タイマーを調整して、ネットワークが再構成するまでの時間、さらに結果として パス障害から回復するまでの速さを決定することができます。


    付録 B. 特記事項

    本書において、日本では発表されていないIBM製品(機械およびプログラム)、プログラミングまたはサービスについて言及または説明する場合があります。 しかし、このことは、弊社がこのようなIBM製品、 プログラミングまたはサービスを、日本で発表する意図があることを必ずしも示すものではありません。 本書で、IBMライセンス・プログラムまたは他のIBM製品に言及している部分があっても、このことは当該プログラムまたは製品のみが使用可能であることを意味するものではありません。 これらのプログラムまたは製品に代えて、IBMの知的所有権を侵害することの ない機能的に同等な他社のプログラム、製品またはサービスを使用することができます。 ただし、IBMによって明示的に指定されたものを除き、これらのプログラム または製品に関連する稼働の評価および検証はお客様の 責任で行っていただきます。

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